1999年5月26日発売
最近増えてきた男二人組ユニットではあるが、彼らの関係は兄弟。ストレンジあり、ロック・チューンあり、ドラムンベースあり、ジャズあり、さらにさまざまなSEも駆使し、規制のないバラエティに富んだ音作りもさることながら、歌詞も視点が非常にユニーク。
ニュー・アルバムも大好評のエリック・ベネイ。セカンド・シングルは、タミアとのデュエット。ぞくぞくするほどせつないバラードで、しっとりとせまる。雨の夜、都会のネオンの中をドライブしたくなるような、ロマンティックな一曲。タミアとの相性も抜群。
竹村延和が、イッセイ・ミヤケ・フォー・メン・バイ・ナオキ・タキザワとのコラボレーションによって作り上げた99年春夏のミラノ・コレクションのショー用サントラ。体感温度が5度は下がる、クーラー要らずの夏用BGMにも最適です。涼やか。
元祖ビジュアル系、アリス・クーパーの四半世紀以上にわたる活動を網羅した4枚組のボックス。ロックが好きで箱に付けられたタイトルを見て笑った人、もしくは泣いた人は迷わず買いでしょう。ちなみにアリス人形が入っているかと思った人、残念でした。ちぇっ!
映画「シエスタ」のサウンド・トラックとして作られたマイルスの新作。マーカス・ミラーがプロデュースとシンセサイザーを引き受け、官能的な世界を創り上げている。マイルスのペットとジェイムス・ウォーカーのバスクラリネットのからみが聴きもの。
プロデューサーの名前を見た時信じられなかった。あのビル・ラズウェルなのだ。当然、以前のようなフニャフニャした音ではなく、やたらとレンジの高い、プロフェショナルな作りに変化している。アマチュアっぽさが売り物だったラモーンズはもういない。
フィンランドの作曲家マデトヤ(1887〜1947)のオペラ「ポホヤの人々」の全曲盤。郡判事と地元民衆との対立を扱った民俗色の強いオペラ。後期ロマン派風のオーケストレーションと民謡の旋律も取り入れた音楽は、聴きやすい。管弦楽組曲付き。
昨年他界したジャズの帝王、マイルス・デイヴィスの遺作となったサウンドトラック盤。この映画はマイルスが初めて俳優として出演した話題作でもある。そして、このサントラを聴けばマイルスの音楽がどういうものだったかも分かると思う。永遠を感じる。
アイルランド音楽の雄デ・ダナンを経て、カントリーのメッカ、ナッシュヴィルに拠点を移し活動しているオコンネルが90年に発表したLA録音。ジャニス・イアンの(5)、P.マッカートニーの(8)、ジョン・ハイアットの(9)など、誠意にあふれたポップさが心地よい。