1999年8月25日発売
実力者ベックの久方ぶりの新作はムラーツ〜ハートとのトリオによるシナトラ・トリビュート・アルバム。色気のあるギターの音色と独特なヴォイシングにまず惹かれる。長年のキャリアからエッセンスを搾り出した演奏には、シンプルなトリオは正解だった。★
ソウルやヒップホップへの傾倒を露にしていた彼らの新譜はなるほど、なダンス・ミュージックのフォームを使った、プライマル・スクリーム的解釈の新境地的フォーク作品。現状で大満足! と宣言するアンチ・ロックな詞が新鮮かつむしろロック的。★
はやくも4作目が登場。基本の三人体制に戻り、楽しくもグルーヴィなヒップホップ・ブルースを聴かせる。新機軸こそないが、ベティ・ライトのリフの引用などニヤリとさせられるところは多い。ブックレットにはスガシカオとの2ショット写真も。
マンチェスター出身の5人組の日本デビュー作。サイケデリック風味のあるギター・サウンドとひしゃげた感じのヴォーカルは、それなりに耳に残る。だが、初期のエコー&ザ・バニーメンやニュー・オーダーなどのフォロワーという印象はぬぐい難い。
ひさびさに興奮するライヴ・アルバムだ。P.A.からのダイレクトな録りなのでシンプルな音作りなのだがそれがまたかっこよく気持ちいい。これを聴いているともうコンサートというかライヴにいるような気がして腰が踊ってしまう。とにかく聴くなら大音量で!!
マンチェスター・シンドロームの数少ない名盤の1枚『ピルズ〜』以来2年ぶりの新作。前作にあったブリティッシュ・ロック的多様性は影をひそめ、クールなファンクネスが全編を支配している。トーキング・ヘッズのリズム隊によるプロデュース・ワークは成功。
ヒット曲「フィジカル」の作者として知られる自作自演歌手が79年に発表した唯一のソロ作。ジェイ・グレイドンのプロデュースで、グレイドン/フォスター派が全面的に協力したAORなポップスだけど、当時のカフェ・バーに似合いそうな音も今では懐かしい。