2000年1月26日発売
前作は統一したカラーを持っていたが、GS風の(2)、カントリー風の(7)、キッチュなロックの(11)など、今回は貪欲なまでにさまざまな曲を演奏している。しかしルーマニアらしい歪んで沈みがちなトーンは健在だ。幻想的な(13)は2曲を1曲に合わせたラストにふさわしい曲だ。
グランジ系の香りやヒップホップ的な色合いなど、ストリートに根ざした多数の音楽ジャンルを、自身のポップでビート・アップしたスタイルへと昇華。けっこう過激なロック色が強いわりに、彼女の歌声とメロディがキッチュなぶん、軽快な作品に仕上がっている。
ア・カペラと言えば山下達郎となったそのアルバムの再発売もの。しかし、実は'86年版とあるように、そのほとんどがメーン・ヴォーカルを入れなおしているようだ。ドゥー・ワップの名曲のカヴァーであるところも、山下らしい。名盤がやっと帰ってきた。
達郎のア・カペラ集の第2弾。昔から達郎がうたうと言っていた「アマポーラ」をはじめ、「サイレント・ナイト(聖夜)」など達郎ならではのア・カペラ集になっている。今回はクリスマス曲の他はポピュラーの名曲が中心で、必携アルバムになっている。
たった一枚でコルトレーン、メンデス、ジョビン、MJQ、グラッペリたちを聴けるなんて夢のよう。ジャズ・ファンもビギナーも堪能できる選曲、豪華で奥深く充実した内容である。モンクの「ブルー・モンク」まで入っているのだから文句の言いようがない。
ジャンル
エリック・クラプトンが全面的にプロデュースを手がけた本作。彼の新曲「アイ・ゲット・ロスト」のテーマがさまざまなバリエーションでちりばめられており、その力量を改めて感じさせる。離婚の危機に直面した夫婦の心情と見事に溶け込んでいるのは自身経験者だからか?
20世紀を彩ったヒット曲を集めたオムニバス。80年代、90年代の曲を中心に、ディープ・パープルの(3)、ドゥービーの(5)など70年代の楽曲も収録。ユニークなのは最後(17)の『燃えよドラゴン』のテーマ曲。聴き終えた後、映画が観たくなってしまった。
早くも登場した2000年上半期の目玉、要注意6人組のメジャー・デビュー盤である。ヒップホップに大きく傾いた怒濤の雑種ロック・サウンドは一聴にて貴方をトリコにするはず。インディーズ時代の代表曲+キャプテン・ファンクらによるリミックスを収録。★
小泉今日子に提供した「優しい雨」の作者として知られる鈴木祥子のニュー・マキシ・シングル。70年代ソウル・ミュージック的な、温かいアレンジが印象的な曲だ。(2)は一人多重録音で作られた、スウィートな曲。じわじわと滲みてくる名曲だ。
パソコン用のCD-ROMに自然の風景や動物などばかりを扱うレーベルがあって、相当数を出している。フィンランディアのこの北欧シリーズもそれによく似ている。聴いている(見ている)だけで心が穏やかに安らぐ。この2つセットで売ればいいかも?!