2000年2月16日発売
米国ミシシッピー州の3人組のセカンド・アルバム。カントリー・ミュージック味の利いたロックなのだが、あまりほこりっぽくないのが新世代ということなのだろうか。けどエレキ/アコースティック・ギターをうまく使い、匂い立つように情感が出てる。
5枚目。デス・メタルの先駆者だが、ヘヴィ・ロックと呼ぶべき粘っこい低音の鳴りの威力と単なる濁声でないシャウトに、おののき、うならされた。リフで進めるスロー・テンポ中心の一方、速い曲もブリィ・ボーイズ参加ラップ・ナンバーも、良し。★
オランダのニュー・ユニットのデビュー・アルバム。基本はダンス・ミュージックだが、ロックとテクノを融合させたビッグ・ビートにより、ほかとは一線を画す音宇宙を創造している。緻密でいて迫力あるサウンドと、独特で高度な音楽性が聴く者を圧倒する。
米デス・メタルの元祖の最新ライヴ。ノイズ系ダミ声(デス声)が売りだった彼らも、ここではシャウト気味のヴォーカルとなり、比較的ノーマルな演奏を披露。リフの応酬もクリーンでスラッシュ的な解釈もし得る域に到達した感じでベテランの貫禄が覗く。
いま最も知られるニューヨーク・ハードコアの一つのサード・アルバム。メタリックな音はそのままながらミディアム〜スロー・テンポの曲が増え、作りが整然としてるからパンク・ファンよりもスラッシュ・ファンに受け入れられそう。(13)(14)は日本盤のみ。
ニューヨーク・ハードコアというと、感情のカケラもない“音の暴力”を連想する人もいるだろうが、少なくとも彼らは違う。2年ぶりの第2作。説得力を増したサウンドと彷徨の織り成す“情感も起伏もある轟音”が疲れたカラダに心地好く突き刺さる。★
多彩なセッション活動で知られるギタリストの2nd。イングヴェイ・マルムスティーン・タイプの技巧派、様式美系に属するプレイ、サウンドはマニアには涙もの。オール・インストながらめくるめく曲展開に魅せられつつアッという間に聴き終えてしまう。
ドリーム・シアターのG、DSとクリムゾンのトニー・レヴィンらによる企画ユニット。どう考えても当代最高のテクニシャンたちによる演奏だが、そこでテクだけの安易なセッションを聴かせるのではなく、ちゃんと練られた楽曲を聴かせてくれるのがうれしい。
トム・ヨーク(レディオヘッド)が歌で(3)(絶品!)に参加してることが話題となったが、これは全部いけます。心に響く女性ヴォーカルも耳の中でとろける音も、瑞々しくてしあわせになる。最近の英国のバンドの中では出色です。(13)以降は日本盤のみ。★