2000年2月16日発売
昨年8月にシカゴで行なわれたライヴをまとめたもの。デス/グラインドというと、“のしかかるような重々しさ、/粘っこさ”がパブリック・イメージとしてあるが、あまりテンポ・チェンジせず一気に駆け抜け、ハードコア的な簡潔さも兼ね備える。
最近はファッション・リーダーやタレントとしても認知されつつあるPUNK ROCK DJヒカルが選曲したCD。中心になったロードランナーの音源はもちろんのことだが、そうでない日本の(9)の勢いにも唖然。ヒカル氏の解説文もあればさらにチョーヤバだったかも。
アムステルダムのアンダーグラウンドで、10年以上にわたってユニークな活動を続けてきた、テクノ&ロック・ユニット。今作はループの要素は少なく、生ドラムを基本にすえたメタリックな仕上がり。ロック寄りのリスナーならピンとくる可能性大。
不良なオヤジがタバコをくわえながらジャズやブルースをロックな感じで演奏している感じ。とにかくクールですごくイカしたミュージック。スウィング系だがロック魂がたっぷり漂う男気バンド。暴力的だが時にはセクシーに奏でるホーン隊も最高にイイ感じ。
80年代後半からデス/スラッシュ・メタル・バンドを渡り歩いてきたギタリストのセカンド・ソロ・アルバム。今回も多彩なゲスト陣を迎え、インストだけでなくヴォーカル・ナンバーも5曲収録。ヘヴィ音像の中で流麗なフレージングが冴えわたっている。
プリグレッシヴ・ロックは日本で未だ根強い人気を持つ。そして、その姿勢を取り入れたハード・ロック・バンドもしかり。このシャドウ・ギャラリーはキメの細かいメロディとハード・ロックのダイナミックな曲展開をうまくミックスさせ、独自の世界を開拓。
カナディアン・スラッシュ5人組の1st。メロディックなアコースティック・サウンドを加味させた本作は、2流スラッシュと違って、曲構成に深みがあり、スリリングな駆け引きが正に圧巻。様式美スラッシュの真髄ここにあり。今後の彼らに期待できそう。
ゾクッ、コレはたまらない。ザクザクしたギターが何とも気持ちがイイのだが、それ以上に、クラシックを彷佛させる曲展開と流麗なソロワーク。コレが、スピーディで力強いリズムにのせられて、耳に胸にとびこんでくる。病みつきになりそうだ。ゾクゾクッ。
ヘヴィ・メタル・ファンのあいだではとみに評判の高いアナイアレイターの、1年をかけて完成した3作目。緩急自在のギター・ワークとシャウトするヴォーカル。ただの速弾きだけではなく、ヘヴィ・メタルのセオリーをしっかりと表現できるバンドだ。
2年振り、ファン待望の2nd。テクニックとドラマチックなメロディ、湿ったヴォーカルで迫る様は典型的なブリティッシュ・スタイルを彷彿させるが、彼らは、生粋のアメリカン・バンドだ。地味ながらも正統派メタルの意地がストレートに伝わってくる。
3年間の沈黙の後に登場の2作目。メタリカ的な鋭利な攻撃力とメロディアスなヴォーカル・ラインとが共存。重々しいサウンドはかなり綿密に作り上げられている。できすぎなのが物足りない曲なきにしもあらずだが、全体に高テンションが保たれている。
マニアの間ではブラジルのメタリカと呼ばれるほどにビッグになった彼らの新作。ファッジ・トンネルのメンバーをアドバイザーに起用、パンク、ハード・コア、スラッシュ、エスニックをごった煮にしてまとめ上げた、手の込んだ密度の濃い大作だ。
褐色のスーパー・ギタリストとして知られる彼の古巣シュラプネル・レーベル復帰第1弾。全曲インストだが、今回は攻撃的な力も大いに発揮する一方で、この人らしい劇的で映画音楽のように叙情的でもある演奏を満載。近作のなかではベストといえる出来だ。
褐色のイングヴェイ・マルムスティーンと言いたくなるほどに、トニーもクラシック音楽をモチーフとしたオリジナル曲には定評のあるギタリスト。もちろん、今作でもそんな期待にタップリ応えてくれる。早弾きネオ・クラシックの決定盤。
ジャンル
プログレである。今の時代、こんなにマジにプログレやっているロック・バンドがあるということが嬉しくなってしまう。テクニック、構成力ともかなりのものだ。いいバンドである。個人的にはヴォーカルがもうちょっとドラマティックだともっといいのだけど。