2000年2月16日発売
ブラッディ・キッシズブラッディ・キッシズ
ニューヨーク出身の4人組による2作目。ゴシック・メタルといった趣でドラマチックに曲を展開していくが、けっこう豪快だ。感情を豊かに表現できているヴォーカルもよし。おばけ屋敷のごとくあちこちの妙な仕掛けがあり、よくできていて楽しめますよ。
ムーンシャインムーンシャイン
ポーランドの5人組が94年に出したアルバム。70年代のジェネシスやキャメルを思い起こした曲調やサウンドは、もろく、はかなげな印象を受ける。でも逆に、ある意味で守ってあげたくなるような気持ちを抱かせるという、不思議な雰囲気に包まれている。
ハードコアの王様ハードコアの王様
アムステルダムのレーベルMOKUMのコンピレーション盤。タイトルはハードコア・テクノのことで、ほぼ“ズンズンズンズン”とシンプルで速い低音ビートが続くやつのオン・パレードである。ハードコア・パンクやスラッシュ・メタルのファンもどうぞ。
BirthBirth
西海岸のラグーナビーチから名前を取ったことでもわかるように、とても晴々とした風を感じさせる、メロウなポップ・ナンバーだ。Lagunaの魅力は、能天気に弾け飛ぶわけじゃなく、日本人の持つノスタルジックさを歌の中に醸し出している点。そこに魅かれる。
FOXTROTFOXTROT
他者にこびることなく、ただただ自分の本能が喜びを感じる歌たちを熱唱していく相川七瀬。彼女の魅力を成すハード・エッジなスタイルをベースにしながらも、よりディープでアグレッシヴな方向へと向き始めた相川七瀬。何者にもこびない本音の姿勢が格好いい。
現象現象
主役は孤高の大名人マイケル・シェンカー。74年の『現象』、75年の『フォース・イット』、76年の『ノー・ヘヴィ・ペッティング』、77年の『新たなる殺意』とハードな美学が世界を制するUFOの最盛期の名盤たち。静と動がよじれあって胸しめつけるパワー。