2000年2月発売
褐色のスーパー・ギタリストとして知られる彼の古巣シュラプネル・レーベル復帰第1弾。全曲インストだが、今回は攻撃的な力も大いに発揮する一方で、この人らしい劇的で映画音楽のように叙情的でもある演奏を満載。近作のなかではベストといえる出来だ。
褐色のイングヴェイ・マルムスティーンと言いたくなるほどに、トニーもクラシック音楽をモチーフとしたオリジナル曲には定評のあるギタリスト。もちろん、今作でもそんな期待にタップリ応えてくれる。早弾きネオ・クラシックの決定盤。
ジャンル
プログレである。今の時代、こんなにマジにプログレやっているロック・バンドがあるということが嬉しくなってしまう。テクニック、構成力ともかなりのものだ。いいバンドである。個人的にはヴォーカルがもうちょっとドラマティックだともっといいのだけど。
フロリダ出身で、もはやベテランのスラッシュ・メタル・バンド、デスのニュー・アルバム。時代を越えてハイスピードで爆走する音は伝統芸の域に達しているのでは。急に流麗なギター・フレーズが登場してきてうまいこと処理されるのはさすがベテラン。
ニューヨーク出身の4人組による2作目。ゴシック・メタルといった趣でドラマチックに曲を展開していくが、けっこう豪快だ。感情を豊かに表現できているヴォーカルもよし。おばけ屋敷のごとくあちこちの妙な仕掛けがあり、よくできていて楽しめますよ。
ポーランドの5人組が94年に出したアルバム。70年代のジェネシスやキャメルを思い起こした曲調やサウンドは、もろく、はかなげな印象を受ける。でも逆に、ある意味で守ってあげたくなるような気持ちを抱かせるという、不思議な雰囲気に包まれている。
アムステルダムのレーベルMOKUMのコンピレーション盤。タイトルはハードコア・テクノのことで、ほぼ“ズンズンズンズン”とシンプルで速い低音ビートが続くやつのオン・パレードである。ハードコア・パンクやスラッシュ・メタルのファンもどうぞ。
西海岸のラグーナビーチから名前を取ったことでもわかるように、とても晴々とした風を感じさせる、メロウなポップ・ナンバーだ。Lagunaの魅力は、能天気に弾け飛ぶわけじゃなく、日本人の持つノスタルジックさを歌の中に醸し出している点。そこに魅かれる。
他者にこびることなく、ただただ自分の本能が喜びを感じる歌たちを熱唱していく相川七瀬。彼女の魅力を成すハード・エッジなスタイルをベースにしながらも、よりディープでアグレッシヴな方向へと向き始めた相川七瀬。何者にもこびない本音の姿勢が格好いい。