2000年2月発売
人間のネガティヴさ、ダークさに焦点を当てた『#1』と対を成す、ポジティヴさを表現した作品。ある種実験的だった前作に比べ、こちらは御家芸といった感じのアグレッシヴでハードコアでスレイヤー系な内容。キャリアに裏付けられた説得力十分の音だ。
メンバーが一人加わり4人組となったアメリカのバンド、ブルー・マウンテンの新作。彼ららしいカントリー・ロック以外にも純なロック、ヒルビリー風など、なかなかにヴァラエティ豊かで楽しめる。これもプロデュースを手掛けたダン・ベアード効果?
スラッシュ界では老舗のレーベルとしても名高いロードランナーの日本支部からのリリースとなった本作。いわゆるグラインド・コアやデス・スラッシュという言葉だけでは括りきれない幅広さを内包した彼ら。歌メロにオリエンタルな色を感じる面もポイントだ。
10年以上前から、日本のヘヴィ・メタル・シーンで活動していたという彼らの代表曲をまとめた一枚。野太い一本調子なヴォーカルが英語詞を歌い、スラッシュやデス・メタル系の速い曲が多い。録音のせいか彼らの好みか、肝心の低音が全く弱いのが難点。
前作『ブラッディ・キッシズ』がアメリカでゴールド・ディスクに輝いた、NY出身のゴシック・メタル・バンドの96年のアルバム。重厚で幻想的ともいえるサウンドと、叙情的なメロディとの融合は確かに独特で、ひところのイギリスのゴス・バンドがプログレ指向になったような音世界がユニーク。
ディティールにメタル色は残るが、大筋はインパクトを付けエネルギーが爆発する方向に集約、総じてハードコア度が高い。ヴォーカルは格段に進歩、ディスチャージのカヴァーも含む本セカンドはCD-ROMとしても機能。ヴィジュアル効果も狙う。
セパルトゥラとコーンを足して2で割ったような今風ヘヴィ・ロックで疾走する、コール・チェンバーのデビュー作。暗く不穏なサウンドとハード・エッジな演奏は十分に魅力的で、今後のライヴ活動次第では、アメリカでのブレイクも期待できる注目株。
ヨーロッパ出身のキーボードとギターに、アメリカHMシーンの歴戦の強者が加わって出来上がった、正統派HMの大型新人バンド。仕掛人はあのマイク・ヴァーニー。縦横無尽のキーボードを始めとするメンバーの高い技量とネオ・クラシック的な様式美が絶品。