2000年2月発売
スコットランドで今一番ホットなバンド、アラブ・ストラップの96年リリースのファースト。身の回りの出来事をありのまま赤裸々綴った歌詞を語り歌う彼らの作品は、日常に潜む隠れたドラマをリアルに暴き出す。酔いどれ吟遊詩人の本音は痛烈だ。
スコットランド2人組の第2作。グループ名やジャケット・カヴァーをはじめいろいろ変というか、思慮に満ちてるなあ。その思慮をひたすら、わざとらしくなく、脱力感たっぷりに押し出すとこういう“ワビサビ”諦観表現になるのでは。すがりつきがいアリ。★
通算10作目となるベテラン・インディ・バンドの本作は、文句なく最近の彼らのベスト作だ。泣かせるポップ・メロディとサイケな雰囲気のバンド・アンサンブルで疾走する得意パターンの楽曲を中心に、簡潔にして高揚感あふれるバンドの瞬発力に圧倒される。
ファンのリクエストに応えて選曲したドリカムのベスト。移籍後の音源も網羅しております。別にコアなリスナーじゃなくても知ってる曲ばっかりの2枚組っつーのも凄い。吉田美和が曲もバンバン作ってたことを知って驚いている俺は超初心者リスナー。
『ヌイテル?』とは、なんとも意味深なタイトルだ。彼らにしては、かなりアップ・テンポで激しく攻めまくった楽曲。だがそれ以上に、いろんな姿を想像させる歌詞の波状攻撃に、思わず苦笑いしてしまう方が、先にくる。攻めまくった姿勢を提示した意欲作。
楽しいことならなんでも取り入れちゃえ。てな、米国西海岸快楽的雑多派ロック・バンドの3作目。意外に(?)アコースティックかつメロディアスな曲が耳につくが、それこそ本作のポイントか。笑顔の先にある、普遍的な歌心、それを求めたのではないか。
力を抜いたミディアム・テンポの、柔らかいポップスが中心の作品。何気ない情景や感情を、繊細に表現した言葉遣いが知的だ。シングル曲(1)(9)はリアレンジ。(6)はトーンの低いサウンドと確信を突く詞が胸を苦しくさせる印象的な歌だ。声の伸びがいま一歩で残念。
北欧産ロック・バンドの4作目にして本邦デビュー盤。ロックを基本によりコアな方向性を示した点ではモダンな音作りがなされている(だから日本盤も出たのだろう)。が、単なるゴリ押し系と違い哀愁のバラード(3)もありで聴かせる作品に仕上げている。
日本を代表するヘヴィ・スラッシャーの約2年半振りとなる紙ジャケ仕様EPの“#1”。ノイジーなギター・ワークとグルーヴィなリズム・アレンジはいかにも90年代的だが、存在感抜群の羽鳥の変わらぬヴォーカルが、彼らならではの個性を生み出している。