2002年2月21日発売
元ファミリー・スタンド、プリンスなんかとも付き合いを持った広角派女性シンガーのソロ2作目。やっぱ、“喉”が深い。マーク・バトゥソンらも好制作。個人的に、BMR誌の2001年のベスト10に入れたアルバム。それは間違いではなかったと再確認した。
トーキョーの外盤屋でもフィーチャーされてるなあと思ったら、今作でレコード会社を移籍して、上京したそうです。ファンクな声質と達者なメロディ・ラインで、メジャー昇格を狙うシングル。いよいよ、艶のあるソングライターの顔になってきた。
通算10作目はゴスペル・ラップ・アルバム。もともとストリートのプリーチャー的な位置づけでもあった人なので特に変化したわけではなく、いつも通り熱血な直球を投げかける。しいて言えばこれまで以上に言葉を重視しているのか、トラックはシンプルだ。
ヨゼフ・スークの健在ぶりを示す好アルバムである。スークはドヴォルザークの血を引くチェコの大御所。あまりにもポピュラーな名旋律を集めた演目ながら、これだけジューシィかつ叙情的な演奏は今日では希少。心にしみ入る味わい深い演奏である。
大曲「展覧会の絵」をグリーグの抒情小曲集で挟んだ、という心憎いまでのセンスの良さ。こんなにも叙情的な「展覧会〜」を聴いたのは始めて。それでいてナヨナヨしていないのが、松本和将の大きな魅力だ。豊かな感性によって紡ぎだされる、美しいひとときだ。
「電子オルガンなんて」と思っている人は、騙されたと思ってぜひこの盤を聴いてちょうだい。ま、とにかく素晴らしい。まるでオケ、しかも飛び切り上等のそれを聴くようだ。もちろんそこまで音色を選び合成し、万全な演奏に仕上げた渡辺の力量あってこそ。
ヒューストンの人気ラッパーの本邦デビュー盤。アーシーで重量感のあるラップがバウンシーなトラックにずっしり乗って、いい感じだ。ボーナス曲(19)(20)は同地のDJスクリュー十八番の遅回しヴァージョン。このダルダルの世界も併せてお楽しみください。