2002年8月発売
ハワイアン・バンドだと思って買う人はいないだろうが、ねんのため。ニッポンの歌謡曲テイストがたっぷり入った、哀愁のメロディック・パンクです。メロディはどれも粒揃いで、泣きのヴォーカルもいい。PIZZA OF DEATHらしい魅力のあるバンド。
KinKi Kidsの堂本剛が2002年8月に発表した初のソロ・アルバム。収録曲のほとんどを本人が作詞・作曲、ギターを弾いて歌うのが似合う剛らしい1枚。タイトルの「ロッソ・エ・アズーロ」はイタリア語で「赤と青」のこと。
クラブ・シーンで活動するスピナビル&ザ・ケイブマンズの1作目。レゲエを基盤にした日本語詞の曲がほとんど。だが妙な泥臭さはなく、美しいハーモニーも随所にあって、スタイリッシュに聴かせる。ノリだけではないメロディの良さが光っている。
この2枚のCD、聴き出したらやめられない。応接の暇もないほど次々に繰り出されるプリペアド・ピアノ(ピアノの弦に異物を挟んで音色を変えたもの)の多彩な音色やノリのいいリズムを聴いているだけで、耳は喜ぶし気分もワクワク。面白過ぎる!★
60年代、これらシンセやサンプリングの音で作られた音楽は電子音楽と呼ばれていた。道具や仕掛けが素朴なぶん、できることや響きのバラエティには限りがあるし耳触りも決して良くはないが、今の音にはないナマな肉感性があって驚くほど想像力を刺激する。★
ヴァン・モリソンやジェイムス・テイラーなど60〜70年代の名曲をフランス語やボサ・ノヴァでカヴァー。既存の印象が覆るような奇抜な解釈はないが、吐息が艶っぽい(2)、雑踏の音で始まる(7)など、原曲の世界を愛し、安心して全身を委ねている彼女の姿が窺える。
ファースト・アルバムが大ヒットしたシンデレラ・ガール、中島美嘉の5枚目のシングル。雰囲気のある人だし、歌もうまいし、ドラマ『天体観測』の主題歌となれば売れないほうがおかしいが、R&B系の曲だけに、もっとディープな仕上がりがいいなと思うのは僕だけ?
沖縄出身の音楽家たちによる三線をメインとしたインストゥルメンタル・アルバム。話題の「さとうきび畑」をはじめ、お馴染みの曲が揃い、沖縄ソングの入門編というところ。クラシック的なソフト・アレンジに、野太い三線の響きと鳴りものが大らかに自己主張している。
インターネット・オーディションで選ばれた女性ヴォーカルにギター2本のユニットのセカンド・ミニ・アルバム。70年代のブリティッシュ・フォークのような湿り気のあるメロディとサウンドがいい。時にシリアス、時にチャーミングなもものヴォーカルも魅力。★