2003年10月発売
松本素生の紡ぐメロディはしごく金太郎飴的という難点に目をつむれば、おそらく日本最強の水準にある。胸をギューッと締めつけられる快感は、このバンドが目指す方向が強度や激しさではなく、柔らかさや切なさにあることを如実に示している。なにげに貴重な存在である。
もうデビューして5周年になる川畠の、今回の新録も小品集となった。この人の表現意欲はかなり旺盛で、楽器を美しくうたわせるというよりも、伝えたいことを最優先させる人なのだ。そういう意味では真の芸術家と言える。そして、それを支えるテクニックは十分にある。
ユンディ・リが優勝した2000年のショパン・コンクールで第4位に入賞した中国出身のサ・チェンのデビュー・アルバム。音楽が自然で、筋の良さを感じる。現在、ドイツのハノーファー音楽院で学んでいるらしいが、伸び伸びと大きく成長してほしい。
2003年11月に来日して全国8公演をこなした旧東独の名門ベルリン室内管のアルバム。コッホの後を継いだ現音楽監督の女流ヴァイオリン奏者ショルツがリードするモーツァルトとハイドンの名曲集だ。明快な音楽言語とイントネーションを持った気持ちの良い演奏。
英国の伝統ある聖歌隊のトップ・ソリストを集めたボーイ・ソプラノのグループ、ボーイズ・エアー・クワイア。彼らにとって初のクリスマス・フル・アルバムで、その歌声の美しさはプレゼントにも最適。
若手女性声優の中で、今最もブレイクが期待されている浅野真澄のオリジナル・アルバム。すでにキャラクター・ソングなどで実証済みの歌唱力の高さを生かし、多彩なジャンルから選曲した注目作。
相曽晴日のオリジナル・アルバムが、20年ぶりにデジタル・リマスター再発。ボーナス・トラックとして名曲「コーヒーハウスにて」のポプコン・エントリー・ライヴ・ヴァージョンも収録した83年作。
相曽晴日のオリジナル・アルバムが、20年ぶりにデジタル・リマスターで待望の初CD化。ボーナス・トラックとして名曲「舞」のポプコン・エントリー・ヴァージョンも収録した85年作品。