2003年11月27日発売
ベルギーの才人マルク・オランデルの凄さをとことん知らしめる名作(77年)。待望のCD化。欧州が地つづきであることを再認識させる技とひらめきのつづれ織り。陽気な虚無とか冷やかな熱情とかが端正で変化に富んだ表現の数々によってきらめいている。
90年代を代表する米ロック・バンド、STPのベスト作。本作を聴けばスコットのカリスマ性や印象的なメロディ、ツボを押さえたサウンドから、いかにバランス感覚に優れたバンドだったかがあらためてわかる。5作品で2,000万枚を売ったバンドの魅力を凝縮。
2作目『ストリート・ドリームス』から8ヵ月、ストリートで出回るミックス・テープを正規CD化した変則的新盤が登場。新曲、リミックス、ケリー・ローランドやR.ケリーらのビートorトラックをまんま借りラップした曲などが詰まった約45分。ストリートと彼の勢いを伝える。
デビュー・アルバム『audio sponge』に続き、坂本龍一をゲストに迎え、高橋幸宏&細野晴臣の最強タッグが繊細ながら冒険心あふれるサウンドを紡ぎ出す。コーネリアスこと小山田圭吾も一部参加しているが、作品全体に多大な影響を与えているのは双方の懐のでかさゆえか。
ファースト・アルバム。甘い歌声とスムースなラップを持ち味とする人だが、本作では多彩なゲストとともに、ヒップホップに限らずファンク、R&B、ディスコ、ボサ・ノヴァなど曲ごとに異なるアプローチを試み、彼のファンキーなポップ・センスがよく発揮されている。
Tinaをフィーチャーした甘いラブ・ソングをリード曲にしたミニ・アルバム。その曲と対をなす裏ヴァージョンも同時収録し、通して聴くことでリリックの本当の意味が判明するという企画盤だ。
人気声優、水樹奈々の待望の3rdアルバム。傑作との呼び声高かった前作『MAGIC ATTRACTION』から約1年、さらなる進化をみせる彼女のポテンシャルの高い歌唱力は注目だ。
1960年代にサンレモ音楽祭をきっかけにブームとなったカンツォーネは岸洋子、伊東ゆかり、ザ・ピーナッツらにより日本語でもヒット。本盤はそんな日本で愛されたカンツォーネ集。
現存する音源の中から、津軽三味線の歴史で最も重要な名人といわれた白川軍八郎、初代 高橋竹山、初代 木田林松栄、三橋美智也の4人の名演奏を同じ曲の競演で楽しめる、津軽三味線の決定版。
レイ・ブラウンに捧げたアルバムで、全編にカーの美麗なアルコが響きわたる。ピアノ・トリオに、フロント楽器としてもう一本のベースが全編ソロを取るというアイディアもユニークだ。解説にある、若き日のカーがレイに贈られた言葉というのが、また面白い。
コントラバスの巨人、ゲリー・カーのしみじみとした歌心を満喫できるベスト盤。「白鳥」から「荒城の月」まで多彩な選曲で、聴き手をリラックスさせる究極の癒し名曲アルバムだ。