2003年11月27日発売
ロック・ファンから絶大な信頼を得ているレディオヘッドの主要メンバー、ジョニー・グリーンウッドの初ソロ作品。ギター/キーボードで活躍する彼が映画のサウンドトラックを手がけた意欲作だ。
日本のヘヴィ・メタル・シーンの礎を作り上げた、世界に誇るモンスター・バンドへのトリビュート作品。原型をとどめていないアレンジも多く、その度合いは奏者によってかなり異なるが、それぞれの個性がわかる仕上がりになっているのは興味深い。(2)は特に見事。
「銀色クリアデイズ」「HAVE A NICE WAY!」とも、王道の上質のポップス。歌詞にもメロディにもキラキラとしたきらめきが感じられ、音も丁寧に作られている。「銀色クリアデイズ」はEPOが、「HAVE A NICE WAY!」は小川美潮がコーラスで参加しているのも貴重。★
スタンダードの名曲を静かで穏やかな心持ちでピアノで弾いている。もちろん全神経は指先に集中して……。派手さや刺激とは無縁だが、曲への深い愛情、音への慈しみが込められた演奏。きっと保守的な内容と感じる人もいるだろう。でも聴いていて心温まるソロ・ピアノだ。★
ヴィーナス録音から編集したベスト盤。トリオ演奏中心だが、スコット・ハミルトンとの共演トラックも。「テンダリー」「ニューヨークの秋」「ザ・ピーコックス」の3曲は未発表演奏。スタンダード、しかもバラード中心とあって、全体にしっとりとしたムードの作品。
テラー2000のドラマーを中心としたスウェディッシュ・デス・バンドの2作目。スラッシュとデスをブレンドさせたリフ主体のアグレッシヴなサウンドだ。その意味ではモダン・へヴィにも近いが、重厚なメロウな部分もあり、オリジナリティを主張している。
同時に再発された『ブラック・キー』の姉妹作で、ベース(吉野弘志)、尺八(竹邦)、フルート(城戸夕果)を加えた編成によるオリジナル曲集。いわゆるジャジィな演奏というのではなく、メロディメイカーとしてのジョーダンに焦点をあてた素朴でリリカルな作品。録音は91年。