2003年6月18日発売
メンデルスゾーンの協奏曲は優美でロマンティックな演奏。滑らかなフレージングや微妙なテンポの揺れが魅力的。ブルッフの協奏曲は気迫に満ちた、みどりらしい演奏。第3楽章など非常にアグレッシヴ。ヤンソンス指揮のベルリン・フィルもパワー全開だ。
リヒテル流の深遠な解釈を目指さずに、極上のピアニズムでしなやかに奏で上げられているのが特徴で、きわめて完成度も高い。したがって、その心優しき好青年タイプのシューベルト像に共感できるか否かによって、評価が大きく分かれそうなセットである。
彼らにとって初めてのシングルA面集。オリジナル・アルバム未収録だった97年のデビュー・シングルから17曲を収録。過去に遡る曲順により、デビュー当時から完成されていたと思える彼らの音楽が、実は着実な進化を重ねてきたことがあらためて確認できるはず。
昭和世代の日本の夏は“湘南”。ハワイ語ヴァージョンの(1)、多羅尾伴内楽団もかくやの(2)、ウクレレ&スラッキー・ギターがなんともいえない味の(7)、ライヴ・ヴァージョンの(8)……これぞ昭和の湘南ナンバー(曲のほうね)が並ぶ。昨今流行のネオ昭和歌謡の大人版。楽しめる。
70年代にサーフ・ロック・ミュージシャンとしてデビュー、80年代にはトロピカル・サウンドの担い手としてハワイアン・ミュージックをリードしたカポノ再登場。都会的なセンスにあふれたオリジナル・ナンバー満載の“ライト&メロウ”なベスト・アルバムにじっくり浸りたい。
80年代のディスコ・サウンドに伝説的な名を残すカリスマのベスト・アルバム。アナログ・シンセのポップな旋律と大胆なメロディは、いま聴いても非常にレベルが高く新鮮だ。85年から95年までが凝縮された一枚。媚びや模倣のない堂々としたサウンドは格好良いの一言。
ジョージ・クリントン率いるPファンク集団がエピックに残した音源を厳選、コンパイルしたアルバム。ブーツィ・コリンズやスウェット・バンドらによるコテコテのファンクから、身も心もとろけそうなバラードまで並ぶ、初心者もマニアも納得の一枚。
ジャンル
いわずと知れた名盤のリマスター。30数年前このアルバムでホワイト・ブルースをおじさんは学んだのだよ。クラプトンが脱帽したブルームフィールドの黒っぽさ、スティルスのセンスの良さ、クーパーのオーガナイザーとしての才能など、聴きどころがたくさんある。
ゴマキってモー娘。卒業からまだ半年しか経ってないのね。すっかりモー娘。の枠を超え、ソロ・シンガーとして地位を確立。彼女の歌といえば“Ah”や“WOW”などの合いの手のセクシーさが魅力だが、この曲でも全開だ。フレーズの最後をフェイクで上げるところは松田聖子の歌唱法を踏襲?