2003年6月25日発売
ライフ・イズ・キリング・ミーライフ・イズ・キリング・ミー
オルタナの時代のさなか、セックスと死にこだわり独特の耽美の感覚を生み出したUSゴスの開拓者が4年ぶりに放つ6枚目のアルバム。疾走感のある曲とよれて壊れた感覚をたたえた曲の落差が広がり、思いもかけぬポップさをにじませる曲もある。巷のゴス流行とは一線を画した独自の前進が続く。
ザ・ブラックベリー・ジャムズザ・ブラックベリー・ジャムズ
将来を期待されながらALS(筋萎縮性側索硬化症)に蝕まれ、現在も闘病を続けている名ギタリストが、80年代後期に残した未発表音源をコンパイルしたアルバム。彼からの影響を口にする若手は少なくない。世界のハード・ロック・シーンにおける普遍的な宝だろう。
橙色の馬橙色の馬
女性ヴォーカル+ギター&ドラムという京都のトリオ・バンドのマイシ・シングル。個々の要素は新しくないのに、音楽はソウルフルで新鮮に感じられるのが魅力。エクストラ・トラックとして収録されているタイトル曲のPVには、さらに強力な説得力が。★
ベスト・オブ・ロング・トール・テキサンズベスト・オブ・ロング・トール・テキサンズ
85〜91年ともっとも勢いのあった時代の楽曲から全24曲をセレクト。正統派ロカビリーの伝統をしっかりと受け継ぎながらも、さまざまなルーツ音楽を巧みに取り入れつつ、ユーモラスな一面を兼ね備えた彼らならば、ロカ/サイコビリー初心者にも取っ付きやすいと思う。
SHOWSHOW
ラテン・フュージョンの雄、松岡直也が81年に吹き込んだアルバム。本作は彼にとっては初のサントラ盤であるが、それぞれの曲にはラテン音楽のエキスがいっぱいちりばめられている。当時の時代の空気を感じるベース・ラインは今聴くと懐かしい。BGMとしても使える。
九月の風〜通り過ぎた夏〜九月の風〜通り過ぎた夏〜
オリコン・チャート第2位にランクインした82年の大ヒット・アルバム。ベスト・セレクション的な内容で、タイトル曲以外はそれまでに発表していたナンバーだ。作編曲はすべて松岡。インストゥルメンタル・アルバムがこれほどヒットするのはとても珍しい。