2003年9月25日発売
高名なヴァイオリン協奏曲からベートーヴェン自身が編曲した未知の曲を新進気鋭のピーターが初録音して34年が過ぎたが、カデンツァの感銘は今なお薄れない。第2楽章における絶妙な間のとり方やシカゴ響の深い息遣いに若き日の小澤の真骨頂が発揮される。
ゼルキンの作る音の姿は虚心に接するほど惻とよく腑に落ちる。リリシズムにはひたすら沁みて聴き入り、走りや動きはあくまでカラダでキメる。伝統の血筋にありながら、旧習を斥けて自分の感性にストレートに向き合うカッコよさがさりげない若き日の快演。
第4番冒頭の超スローなファンファーレが象徴するように、テミルカーノフはところどころで極端にテンポを落として聴き手の意表を突いてくるが、それが不自然でないばかりか、説得力すら感じさせてしまうからさすがだ。ユニークな味わいに満ちたチャイコ。
ムラヴィンスキーの跡を継いだテミルカーノフによる最初期の録音のひとつがプロコフィエフの作品。圧倒的な機能性を誇るこのオーケストラを完全にドライブし、華麗で色彩感にあふれた演奏を聴かせる。97年の録音である2枚目のオラトリオとの聴き比べもなかなか面白い。
さまざまなジャンルのリミックスを浜崎あゆみ名義でリリースする作品が3タイトル同発。本盤は2002年12月発売の5thアルバム『RAINBOW』をリミックスした中から、上質な音源を収録。
3アイテム同発の『RMX WORKS(リミックス・ワークス)』。本盤は大ヒット・シリーズ『ayu trance』の最新作で、浜崎あゆみのヒット曲がサイバー・トランスに生まれ変わる。
3アイテム同発の『RMX WORKS(リミックス・ワークス)』より、大ヒットを記録しているシリーズ『ayu-ro mix』の最新作が登場。メガ・ヒット曲の一大メドレーが展開される。
グループ3枚目のライヴ盤は、結成25周年に当たる2002年に行なったワールド・ツアーの中からオランダ公演を収録したもの。テンプテーションズやビートルズらの作品をカヴァーしているのはライヴらしい趣向だし、日本盤のみ6曲多い構成になっている。