2003年発売
サインズ・オヴ・タイムスサインズ・オヴ・タイムス
キラキラ輝くシンセとメロディアスに滑るギターをバックに明朗温和なコーラス・ハーモニーが歌い上げる。ジャーニー直系クリスタル・サウンドを聴かせるフィンランド出身メロディアス・ハード5人組の2作目。サビメロの作りが絶妙にうまく、和声の心地よさにどっぷりひたれる。
リフテッド・オア・ザ・ストーリー・イズ・イン・ザ・ソイル、キープ・ユア・イアー・トゥ・ザ・グラウンドリフテッド・オア・ザ・ストーリー・イズ・イン・ザ・ソイル、キープ・ユア・イアー・トゥ・ザ・グラウンド
ネブラスカ州出身のバンドの新作(通算4枚目)。難しそうなタイトルや凝ったブックレットなどからもわかるように、ちょっと変わり者ぽいところがある点が好き嫌いの分かれ目か。どちらにしても情熱的で個性的なヴォーカルには圧倒されるだろう。
リード・ミュージック/スピーク・スパニッシュリード・ミュージック/スピーク・スパニッシュ
ブライト・アイズ名義での活動で知られるコナー・オバーストによるサイド・プロジェクト・バンドのデビュー作。老成とさえ呼びたくなるフォーキー・ポップ・サウンドなブライト・アイズに対し、こちらは直情エモ・ポップ。曲のメリハリの付け方が、さすがの好盤。
エヴリデイ・アンド・エヴリナイトエヴリデイ・アンド・エヴリナイト
個性的なシンガー・ソングライター、コナー・オバーストによるユニットの5曲入りEP。コナーの歌声のなんと生々しいことか。特に激しいわけではない。しかし、自分の心情をこれだけ切実に訴えかけられるシンガーは決して多くない。聴いている側の胸が詰まる。
金曜の鳥、三日月の君金曜の鳥、三日月の君
トライセラトップスに通じるメロディ・センスと甘くて可愛いヴォーカル、なにげに男気あふれるギター・サウンドは新進バンドとして申し分ない要素であろう。キャッチーさにかまけて単調に押し切りがちな危険性を、柘植のピアノがうまく舵取りをしている。いい曲です。
とろけるプリンとろけるプリン
女性1人、男性2人のユニットによるサード・ミニ・アルバム。タイトルは“ユウカイテン”と読み、その名の通り熱く、今にもとけ出しそうな感性が伝わってくる。後を引く独特の残響や、ソウルフルでコケティッシュな卍家タケコのヴォーカルをお楽しみあれ。