2004年11月17日発売
サティの再評価が盛んに行なわれていたころ、サティ演奏・研究家のスペシャリストとして脚光を浴びた島田璃里のアルバム。透明感のあるサティの響きを余すところなく引き出した佳演。
スターン晩年の75歳時の録音。テクニックに陰りはみられるものの甘い音色は健在。ここでは、ピアノ部分を管弦楽編曲したものを使い、豪奢で叙情的なクライスラーという衣をまとっている。
ゼルキンのショパンだ! スタジオ録音だが、結局お蔵入りになっていたものが今回日の目を見たわけで、息子のピーターも編集に加わっている。演奏は、さすがです。流麗なショパンじゃないけれど、きりっと引き締まった硬派な語り口。どこが気に食わなかったのかな。★
バーンスタイン&ニューヨーク・フィルの絶頂期の録音のひとつ。「新世界」では、丁寧にドヴォルザークのロマンを描き出している。ボヘミアの情緒あふれる名曲をカップリング。
制作・出演
アイラ・コールマン / ウイントン・マルサリス / キャスリーン・バトル / クリストファー・パークニング / グローヴァー・ワシントンJr. / ケン・ノダ / ジョン・ネルソン / プッチーニ / 聖ルカ管弦楽団類い稀な美声で、20世紀後半絶大な人気を誇ったバトルのベスト・アルバム。オペラ・アリアから、伝承歌、宗教曲、歌曲、ヴァンゲリスやエリントンまで、驚異的なレパートリーを聴かせる。
デュ・プレがソニーに残した珠玉の逸品。ちょうど病が発症しはじめたころの71年の録音で、真の病名をまだ知らずにいた彼女の豪快でスケールの大きな演奏が堪能できる。指揮は夫君のバレンボイム。
2度目の全曲録音。モダン楽器を使用しての再録音ということで、ファンをあっと言わせた。1回目とは違ったアプローチで、バッハの多様性、奥行きの深さを感じさせる名盤のひとつ。
ニューヨーク・フィルの音楽監督時代、ブーレーズがまだまだとんがっていたころの録音。演奏はこのころまでが最高という人も多い。緻密で極めて機能的、氷のような炎をもった不思議な熱気に包まれる。
ブロンフマンがヴィルトゥジティを存分に披露できる曲を選んでいる。ムソルグスキー、ストラヴィンスキーともに高度なテクニックと豊かな音楽性が最高に発揮された演奏。
ペライア初の「ゴールドベルク」録音。90年代、指の故障の時期のペライアを支えたのがバッハの音楽だったという。彼にとって特別なものとなっているバッハを、深い愛情と情熱をもって弾いている。