2004年11月25日発売
ザ・ヴォイスザ・ヴォイス
低音部でのつぶやくような節回しなど独自の歌唱法をもつ人だが、このセカンド・アルバムはその個性が全面的に開花し、確立された感がある。井上陽水のカヴァーなどはその顕著な例だろう。サウンド面もエレガントなストリングス・アレンジが彼女によく合っている。
トゥー・ハンズトゥー・ハンズ
右手の障害により、左手のピアニスト(および指揮者)として活躍してきたフライシャーによる40年ぶりの両手の録音が登場した。しみじみ系の作品を並べながら、情緒に溺れずに、渋い音色で豊かな詩心を湛えた味わい深いアプローチが展開されている。★