2004年11月発売
フリューゲル・ホーン奏者、土濃塚隆一郎のサード・アルバム。自作の(2)以外はカヴァーで、オリジナル・ラヴの(3)、クラプトンの(6)などがジャズ・スタンダードなどともに選ばれているのが興味深い。今回もトランペットのような奏法で流暢な力演を聴かせる。
メジャー・デビューを果たしたジャジィな実力派三人組。TBS系『CDTV』の11月度オープニング・テーマにもなっていたこの曲は、抜群の演奏力と潔い詞が印象的だ。ベン・フォールズ的なサウンド感の中、日本語がところ狭しと駆け巡る勢いが心地いい。
ベスト盤『WR990III』で第1期の活動を総括した彼らが、新たな歴史を築くためにリリースするアルバム。ドラムスに新メンバー、MUROCHINを迎えて、さらに充実度を増した作品を完成させた。
ジャンル
御大リンダ(58歳だって!)の4年ぶりのオリジナル・アルバム。内容は彼女自身10年ぶりとなるジャズ・アルバムだ。今回はシンプルな演奏をバック(メンバーが半端じゃなく凄い)に、気持ちよさそうにスタンダードを歌い上げている。その風格にただ脱帽。
時代や流行と関係なく、3ピースの濃さを煮詰めてきた三人による挑戦的セカンド。土屋昌巳をプロデューサーに迎え、無駄なエフェクトを排した太い骨格だけがむきだしに。ブギーやブルースなど、あくまでロックの原点に向かうストイックな姿勢が美しい。
実写版映画『サンダーバード』の主題歌が全英1位を獲得し、2004年11月にアメリカ進出を果たした彼らのライヴ盤。2004年3月に24公演で25万人を動員した全英アリーナ・ツアーの模様を収録。2枚のヒット作からくまなく演奏し、今の勢いも詰め込んだライヴ・ベスト的な内容。
アルバム『FLOWER CIRCUS』を2004年10月にリリースしたペニシリンの人気ギタリスト、千聖率いる6人組ユニットのマキシ。確かなテクニックによる先鋭的なミクスチャー・ロックが聴ける。
なんとも不思議な佇まいを持ったバンドのファースト・アルバム。詞の世界観やヴォーカル・スタイルはたとえば斉藤和義を彷彿とさせるし、サウンドの雑多性や妙にドラマティックなところはたとえばユニコーンを連想させる。それでいてオリジナリティ抜群だ。
約2年ぶりとなる33枚目のオリジナル・アルバムは、彼女ならではの映像的な歌詞が紡ぎ出す10篇の恋物語と、イタリア映画を彷彿させるサウンドが絶妙に融合。カラフルでレトロな傑作だ。
国民的ソプラノとなった彼女は、音楽性をはじめさまざまな面で中庸かつ美しく、人々が求める理想的なソプラノ歌手、という姿を体現しようとしているかのよう。選曲・録音も専門性に流れず、かつクラシックのツボを押さえたもの。前人未到の場所まで行けるかも。