2004年9月発売
制作・出演
アーブ・ジョセフ / ジャッキー・パリス / ジョージ・リッチ / ジョー・ベンジャミン / スペンサー・シナトラ / チャーリー・パーシップ / バリー・ガルブレイス / ボブ・ローゼンガーデン発売元
株式会社ポニーキャニオン1960年代初頭に彗星の如く登場し超短期間に名作を残した名門レーベル、タイム。粋でスウィンギーな魅力にあふれた本作は、まさにヴォーカル・ファン必携。再評価されるべき名盤のひとつ。
“幻のジャズ・シンガー”ドド・グリーンのデビュー・アルバム。同じくタイムから出た貴重なシングル盤(13)(14)を追加。ダイナ・ワシントンやアルバータ・ハンターなどにタイプが近いゴスペル、R&B寄りのヴォーカルを聴かせる。芸人風なところもある。
沖縄出身の歌姫・神谷千尋のセカンド・アルバム。民謡一家に生まれ、小さな頃から民謡に親しんできただけあって、歌のウマさは抜群。元ちとせらを連想させる沖縄民謡風の楽曲と情感のこもった力強いヴォーカルが重なり、思わず胸に熱いものがこみ上げてくる。
これがデビュー・シングルの4人組。「セカンドステージ」はアップめのビート感のある作品。「やがて」はスロー・ナンバー。どちらもつまるところはポジティヴなのだけど、どこか弱気なところもあっりして、しかしそこが人間味があって悪くない。
純直な歌唱が健康的すぎな感もあるが、北川の叙情的な、岩沢の奔放で前向きな詞曲のバランスが絶妙。二胡や楊琴を用いた(5)、ホーン・セクションが効きリズミカルな(7)、モータウン風の(12)と懐は深い。最後は2004年夏の五輪に花を添えた(13)で、とは決まりすぎです。
シンガー・ソングライター谷山浩子の初のピアノ・ソロによるインストゥルメンタル・アルバム。もちろん、もともとは自ら歌っているオリジナルの楽曲を、今回はたった一人のピアノ演奏で聴かせている。彼女の歌声同様、インストで聴く谷山作品も清らかだ。
TOSHIこと久保田利伸のワールドワイド・リリース・アルバム第3弾。アメリカにおける“ネオ・ソウル・シーン”のアーティストたちとのコラボレーションを中心に制作されたハイ・クオリティな1枚だ。
笑ってしまうくらい“奇形”なポップスでありながら、七尾旅人の音楽はいつだってキャッチーでチャーミングだ。スーパーカーの中村弘二やフルカワミキをゲストに迎えた歌劇や、渾身のDVD(40分!)をセットした本作でもその魅力は変わらない。
90'sメロコアに多大なる影響を受けたそのままを、照れなくまっすぐに叩きつけたこれがファースト。茨城出身の3ピースで、歌詞も健全な青年の悩みや主張を叩きつけたグローイング・アップ物語集。ブックレット写真がかなりお馬鹿で、好感度大なのもポイント。