音楽むすび | 2004年発売

4年ぶりの再結集作は、まるでサントラ並みの濃度と幅広さ。それぞれがすでにスターなだけに、8人集合した時の波動の強さは想像以上のケタはずれ。どの曲も煮え立つ溶鉱炉みたいな熱さで、言葉の意味を考える前に完全ノックアウト。何度聴いても奥が見えん。★

99年に結成されたMCキロとゴーキの二人を中心とするグッドフェローズ、初のアルバム。明るさと力強さに満ちたヒップホップで、聴いているだけで楽しくなってくるようなところがあるので、このジャンルに興味のない人にも受け入れられそう。

福原流家元・福原百之助に師事した福原百華の作品集。オーケストラをバックに演奏される篠笛の音色は、不思議な安らぎに満ちている。『こもれび』に続く3rdアルバム。

ジム・オルークら先鋭アーティストがぞっこんの、米国アングラ電波系カルト音楽家の63年作。当時、女性ダンサーの子供向け教室のための音楽を作っていて、その変テコな狼藉音がネルソン女史の語りなどとともに収められている。……イマジンの杜撰な扉。

絵のない『セサミ・ストリート』……いや、もっとヤバイ。60年代に子どものダンス教室で電子楽器を鳴らしていたブルース・ハークと教室オーナーのネルソン女史が作ったヘンテコ・レーベル、ディメンション5からのサウンド・コラージュ。元祖テクノ?★