2004年発売
ドイツ産メタル・バンドの第6作。生オーケストラを起用したり、これまでになくヘヴィなアレンジを採用したり……と、随所に新機軸が見て取れるものの、欧州パワー・メタルの王道を貫く姿勢とメロディの本質はまったく揺るぎがない。ズバリ最高傑作でしょう!★
ミクスチャー系としてデビューしたワークホース・ムーヴメントのメンバーが新結成したロック・バンドの初作品。驚くほど完全な化けぶりで、デトロイト産の名に恥じぬ生のガレージ調でダーティにロックしている。音に重みは足りないが、かわりに妙な愛想よさが印象的だ。
ヴォーカル&フリューゲル・ホーンのTOKUがレギュラー・バンドとゲストを迎えて録音したバラード中心のアルバム。タイトルの“30”はTOKUの年齢。4曲がオリジナル。TOKUは全曲で歌う。傷心のバラードをメインにしており、大人の男の渋さを感じさせている。
マドンナの妹の元ダンナのアンタイ/エピタフ移籍第1弾。ジャズでありソウルである。少なくともそういう心づもりで暗黙の孤独の了解事項をねっとり表現してゆく。音像はさまざまで、引きこもり欲と躁状態が同時に起こってしまったような切ない暴力臭あり。
彼女のデビューは74年。78年以降のシングルAB両面を集めた本作は、アイドル的な可憐さを残しつつも、一人のシンガー・ソングライターとして成長する足取りが見て取れる。シングルすべてのジャケをそのまま使ったブックレットを見ながら浸ってください。
虫の心のわかるやつ=ナイス・ガイ、3年ぶりのソロ。広い心で狭い視点の微細な世界を描かせたらとんでもない名人のこいつにとってのポップ/フォーク/プログレとは? その答えがいっぱいに詰まった人類愛の世界。レッチリよりこっちのほうが深い。★
不動のレギュラー・トリオによる6枚目。前作から3年ぶり、今回から“アート・オブ・ザ・トリオ”シリーズの名称がタイトルから消えた。選曲はこれまでどおりスタンダード・ナンバー集だが、意外にも肩の力を抜いた軽やかな自然体を感じさせる演奏をみせている。
そのキャリアのすべてを俯瞰する初の自選ベスト。十数年ぶりの再会共演を果たしたDJ KRUSHとの(1)のあまりの濃さ&黒さにヤラれたら、あとは一気。伝説のマイクロフォン・ペイジャーから最新ソロ作まで、“KING OF DIGGIN'”の面目躍如たる15曲。