2005年11月発売
その変わらぬ若々しさが熟年層の人気を集める三沢あけみ。前作「天国と地獄」ではタキシード姿を披露した彼女だが、今回は着物姿で歌い上げる、王道演歌。カラオケ・ファンの支持も得そうだ。
若手男性演歌の期待株、山内惠介の初めてのベスト・アルバムは、オリジナル曲に昭和の名曲も加えた全16曲。若い甘さを感じさせる声は、正統派の演歌系歌謡曲にピッタリと言える。そのぶんだけ(15)では哀愁の色が若さに負けてしまった感があって、惜しい。
98年のチャイコフスキー国際音楽コンクールの優勝者であるソプラノの佐藤美枝子が、満を持して録音したチャイコフスキー歌曲集。深みを増した声に、大きな成長と自信が感じられる。チャイコフスキーのロマンティックな旋律を満喫できる。
スウェーデン出身のロックンロール・バンドの5枚目のアルバムだ。一本気なハード・ロック寄りのサウンドは尖った刺激があり、パンキッシュでグルーヴ感も備えた彼ら王道のスタイル。北欧版モトリー・クルーといった感じがピッタリのアルバムだと思う。
2000年にインディーズでリリースされた『月凪〜the world of eth-musica』に「月凪」のプロトタイプ・ヴァージョンをボーナス・トラックとして再リリース。それにともなって曲順も入れ替えられた。歌の力と音楽の勢いに溢れた、実に躍動的な作品。
これまでに『JAZZで聴くニューミュージック』などで、クロスオーヴァーな活動を展開しているトーマス・ハーデンが平井堅の作品を見事にジャズ化。おなじみのナンバーがロマンティックなジャズ・ピアノで甦る。
2005年のツアーで披露されるや、ファンからのCD化熱望の声が絶えなかったという(1)は、今の時代にしかるべきメッセージをたたえた名曲。同様の詞世界を繰り広げる軽快な(2)とともに、5人のソロ・パートによってそれぞれの思いが伝わってくるよう。
日本の伝統楽器“Koto”に着目したユニークなシンガー・ソングライターのデビュー・アルバム。Kotoによる弾き語りスタイルで、雅やかな音色とポップ感の融合が心地良いヒーリング・ミュージック的サウンドが楽しめる。
オランダ出身のシンガー・ソングライターによる、前作からおよそ1年半ぶりのアルバム。ジャザノバ主宰のレーベル、ソナー・コレクティヴからリリースされた本作は、まるで60〜70年代のポップスが持つ最良の部分を抽出したような珠玉の名盤である。