2005年1月発売
1970年代の歌謡界を彩った山本リンダのベスト・アルバム。恋に奥手な女の子を描いた初々しいデビュー曲「こまっちゃうナ」、“ウララ〜ウララ〜”のフレーズで一世を風靡したヒット曲「狙いうち」ほかを収録。
ウィーン・フィルの次代を担う名手による「無伴奏」へのアプローチは、シェリングのそれを想起させるようなはったりのない折り目正しいもの。磨かれた音で和声進行や情感のニュアンスの綾を丁寧に描き、急速な部分でも単なる運動の快楽に陥らない。残響もほどよい。
80年代初頭から活動を続けるドイツのパワー・メタル・バンドの12作目。ギター・リフを前面に押し出した作風に変化はなく、空気感はあくまでも攻撃的だ。“最後の晩餐”なるタイトル通り、歌詞に込められたメッセージも力強い主張となっている。
フィンランドのトラッド・メタル・バンドのセカンド。メタリックなヘヴィ音像に民族テイストを大胆に採り入れたそのサウンドは妙に人懐っこく、神秘の森やヴァイキング伝説といったイメージと直結する舞踊メロディ導入も実に見事だ。爆笑PV×2も必見!★
2005年でデビュー10周年というT.M.R.の通算8作目のアルバム。『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』のオープニング・テーマの(2)や、『スパイダーマン2』の日本版テーマ・ソングの(5)など、デジタル・ビートに乗ったノリのいい曲が並んでいる。
ファイルレコード音源含め復刻があいつぐなか、エピックに残した6枚のシングルも総まとめされた。シングル曲すなわち代表曲という人たちではないので“ベスト盤”とは任じにくいが、熱心なファンにはうれしいアルバム化では。(11)はシングル用の編集。
およそ半世紀も前の録音なのにこのリアリティは何だろう! ミュンシュ全盛期の気迫と情熱がグサグサと聴き手を突き刺してくるようなサウンドと演奏に終始圧倒される。特にオルガンが入る第2、4楽章など新たな発見と再認識を余儀なくされる楽しみがある。
70年代前半にアイドル人気を獲得したシンガー&アクターの彼が、脱アイドルを目指し73年に発表。60'sポップスやスタンダードのカヴァーを交えつつバラードも巧みに取り入れ、ほんのり大人というかブルーな部分も垣間見せる力作だ。
NY出身のR&Bグループの通算6枚目(74年発表)。スティーヴィー・ワンダー、アルゾのカヴァーなどを含む甘くソフトなヴォーカル、コーラスが心地よいアルバムだ。アリシア・キーズの大ヒット曲「ユー・ドント・ノウ〜」にサンプリングされた(9)を追加収録。