2005年2月23日発売
98年に活動を始め、ASA-CHANG&巡礼、シュガープラントなどを輩出したレーベル、ホッチャ初のレーベル・コンピレーション。Pepe California、パードン木村など、先鋭的なアーティストが多数収録。
オリジナルな道を突き進む三人組、4作目。肉声/言葉、ビート、電気効果の壮絶なまでの掛け合わせ。それは、たまらなく刺激的であり、聴き手をいろんな場所に連れていく。ハイパーな人民滋味ポップ。レイ・ハラカミから小泉今日子まで、助力陣も興味深い。
東京芸大卒業で現在フリーで活躍する工藤淳子のデビュー盤。マイナーな楽器なのだから、いっそのこと“秘曲”ということでの選曲なのだろうが、楽しい作品がざっくざく。グールドのファゴット作品なんて、面白すぎ。この勢いでファゴット界のスターを目指せ。
発売元
キングレコード株式会社ヴァイオリン演奏の技のすべてが聖母マリアの15の秘蹟にからめて披瀝される作品集は、マンゼ自身“ヴァイオリン作品集の最高傑作のひとつ”と評する。これまでの録音と同様、独自の客観性と美音で貫かれた演奏は時代を超越して新鮮な息吹きを与えた。★
編成上、生演奏ではめったにお目にかかれない作品が含まれている。シベリウスにしては明快な作品が多いが、中でも最初の「スネフリード」は親しみやすい。帯にもあるが、「アンダンテ〜」は指揮者、オーケストラとも異様に気合いの入った演奏。要注目。
いきなりのウィスパリング唱法でドキッとさせられるサード・アルバム。この確信犯的なオープニングは、かなりヤバイ。後浦なつみとしての(9)もソロ・ヴァージョンで収録。フォト・カード3枚も付いて、アイドルのアルバムとしては王道を行く仕上がりだ。
76年11月にソロ第1作目として発表したアルバムで、グレープ時代のさだと今日のさだとを結ぶ接点といえる曲ばかり。「線香花火」そして「異邦人」へと聴き進むと、ついつい涙をホロリと流してしまいそうになるのでは。
ラフマニノフの作品はチャイコフスキーの死を、ショスタコーヴィチの作品は親友の死を悼んで書かれたもの。深い悲しみと激しい慟哭をマッシヴかつ濃密に表現し、真摯さが聴き手の胸に熱く迫る。バランス的にはマフチンがほかのニ人に若干迫力負けか。
目玉のはずの二重協奏曲(ウィルビーの補完による)では、ホープが首尾一貫しないために中途半端に終わっている印象。むしろピアノ協奏曲の方がソリストとノリントン率いる伴奏との取り合わせの妙を味わえる。ナウアーの繊細でソフトな音色が絶品だ。
大野和士が手兵ベルギー王立歌劇場管を振った新録音。いまヨーロッパで最も注目される作曲家三人の作品を取り上げている。大野らしい真摯な取り組みに感動させられる。同世代の音楽に愛着と共感を持つことのすばらしさ。じっと聴き入ってしまった。
遍く周りの音を養土とするトゥールの旺盛な雑種性と、シベリウスの懐郷、ラフマニノフの懐旧を同居させ、自らの感性の出自を音の形として手繰り寄せようという、“中央”に依拠せぬ場所で才気を発揮する俊英ならではの、ユニークにして清新な選曲のアルバム。