2005年3月24日発売
チャクラから生まれたユニット、キリング・タイムは板倉文、清水一登、Ma*To(藤井将登)らが中心で、ユニークなゲスト陣とともに、民俗音楽や現代音楽などの手法まで取り込んだ演奏を展開している。彼らが88年に発表した作品に5曲をプラスしての登場。
87年録音の1st。民族音楽や現代音楽、ミニマムや実験音楽の要素を取り入れながら、見事ロックしている名盤。遠藤賢司もゲストで参加。ボーナス・トラックには『会社物語』サントラの「日没」別ヴァージョンが収録。
小川美潮、サンディ、大沢誉志幸、れいちらをゲストに迎えた大作組曲「IRENE」を中心に、ジャズやロック、民俗音楽などの要素を追加したグループの代表作、88年録音作品。未発表曲をボーナスで追加収録。
90年録音のラスト・アルバム。ポップな板倉文楽曲と、アグレッシヴでハードな清水一登楽曲が印象的。ボーナス・トラックとして、本作のリリース時に行なわれたシアター・コクーンでのライヴ音源が収録。
5年間のレコーディング活動の軌跡を纏めたベスト・アルバム。10年早過ぎたグループ、キリング・タイムのサウンドを知るに最適な入門編。名曲「BOB」をはじめ、各アルバムからバランス良く収録。
千葉で結成された4人組のマキシ2枚目。軽やかなネオアコ調サウンドにのせて心温まるメロディを歌い上げる優しい音の路線は不変だが、今回は力強いビートで決然とした表情も見せる。煮え切らぬようでいてサビはかなりドラマティック。さらりとした抒情が活かされている。
デビュー10年を節目に発表の歌姫ラナのアルバム。キーボードをフィーチャーしてのサウンドはネオ・クラシカルなムードにあふれ、原点回帰をも暗示させる。女性ならではのメルヘンちっくな味わいを感じさせる点で、ラナの希少性を再認識出来る一作だ。
ベルギーのマジック・キングダムのギタリスト率いるプロジェクトの本邦デビュー作。流れるようなギターはイングヴェイ・マルムスティーンを彷彿とさせ、様式美メタルの王道を目指す。マニアは思わずニンマリ。けど、新味に欠ける気がなきにしもあらず。
英産ハード・ロック・ユニットの通算9作目。相変わらず、80年代テイストを満載した往年のラジオ・フレントリーな路線で勝負しており、キャッチーなメロディとほのかな哀愁味を共存させる一方、アップ・テンポのナンバーもいいアクセントとなっている。
ブラジルから現れた新星のデビュー作にして、壮大なコンセプト・アルバム。ドラムやギターは確かにへヴィメタだが、オーケストラに混声コーラスまで導入しクラシックにオペラ、プログレまで取り込み、新人らしからぬ高い音楽性と可能性を感じる。こいつは買い!
フィンランド産デス・メタル・バンドの実質的なファースト・アルバム。感情を掘り起こすデス声とギターが細密画を描くかのように複雑に絡み合い、人間発電所と化したブラスト・ビートがそれらを引っ張っていくサウンドは強靱なエネルギーをしっかりと留めている。