2005年3月発売
昔を懐かしむというより、感傷的な気分に浸りたいというときにマッチした名曲が選曲されている。哀愁とか愛惜という場合は、やっぱりロマン派の音楽というわけで、しんみりと聴いてください。
札幌で皮膚科を開業している女性ドクター・シンガー・ソングライターのシングル。7オクターブの音域を誇る歌声は、微妙にシロウトっぽいんですが、専業のミュージシャンとは別の表現力で、趣味の域を超えた不思議な説得力を持った歌声を聴かせます。
スクービードゥーのミニ・アルバム。彼らのファンキーなダイナミズムがコンパクトに凝縮されたアイテムだ。全体的にライヴ感を出した作りで、盛り上がれること間違いなし。
すっかり静のヴォーカリスト代表といった感のUAだが、本作も極端に起伏の少ない旋律とサウンドで多彩な世界を浮かび上がらせている。フル・アルバムをひとりの人と作る経験がなかった、という彼女が今回選んだのが内橋和久。ナイス・チョイスでした。
多彩な音楽性を取り入れた前作に比べると、本作はアプローチの幅が狭まった。そのぶんバンド・サウンドの力強さそのものに焦点を絞ったようで、各楽器が熱く拮抗するジャム・バンド的な演奏が中心だ。以前の“ユルい”イメージではなく、ハードな魅力を見せた傑作。
新録4曲を含む変則的ベスト。ボサ・ノヴァ、ジャズ、ファンク、ソウルなどの要素を盛り込みつつ、あくまでもメロディアスな歌を中心に、洗練されたポップスを作ってきた彼らの軌跡。ビッグバンドのニュー・クール・コレクティヴ参加の新録がダイナミックで新鮮。
ドクター・ドレーやスヌープ・ドッグなど、西海岸ヒップホップの重要人物を次々と生み出したレーベル、デス・ロウの歴史を知るのには格好の一枚。DJ MASTERKEYによるミックスは、彼の、レーベルへの愛情&リスペクトをひしひしと感じる一枚。
欧州の新世代ヘヴィ・メタル・ムーヴメントにおける象徴的な存在であるドイツ出身の5人組。本作は97年から2003年までの作品から、代表曲をセレクトした2枚組ベスト盤。CDエクストラ仕様で収録のクリップとライヴ映像にお得感を見出せそう。
電飾をしょったジュリーの姿が強烈だった「TOKIO」をはじめ、テクノ・ポップ的斬新なアプローチが当時としては随所で聴ける79年11月発表作品。収録バラードのクオリティも高い。なにか不思議なアルバム。
ワイルドワンズの加瀬邦彦がプロデュースを担当した80年12月発表作品。佐野元春楽曲を3曲取り上げている。ここでのロックしているジュリーも最高にかっこ良い。シングル「おまえがパラダイス」収録。
加瀬邦彦、伊藤銀次が参加し、ロンドンで録音された81年6月発表作品。人気の高いシングル「ストリッパー」「渚のラヴレター」が収録された本作、爽やかさと淫靡なロック感がほどよくミックスされたアルバムだ。