2005年5月発売
92年の『百恵回帰』、93年の『歌い継がれてゆく歌のように〜百恵回帰2』、94年の『惜春譜』の3作に新たなデジタル・リマスターを施し、SA-CDハイブリッドの2枚組にまとめた作品。ヴォーカル・トラックがオリジナルとは異なる特別な編集盤だ。
前作以上にバラエティに富んだアーティストが集結した山口百恵トリビュートのパート2。山口百恵を共通項にケイコ・リーと三原じゅん子が同席するアルバムとは何とも痛快。なかでもスネオヘアーの(5)、三原じゅん子の(10)、アダルトな柳ジョージの(11)が印象的。
大阪のオーセンティック・スカ・バンド、1年ぶりとなるシングル。ファニーで優しいメロディととぼけた歌詞がなんともキュートなスカ歌謡(1)も、のんびりインスト(2)も、さりげないフュージョン感が光るインスト(3)も、最高のリラックス・ミュージック。夏の午後のお供に。
証券会社のCMで五つの赤い風船の「遠い世界に」が流れている女性シンガー・ソングライターの6作目のアルバム。ミュージシャンや音楽制作スタッフに支持者が多い実力派であり、このアルバムも聴くほどにジワジワとその魅力が伝わってくるスルメ系だ。
平原綾香のシングルは、映画『四日間の奇蹟』(主演:吉岡秀隆、石田ゆり子)の主題歌。彼女自身の作曲となる楽曲の良さも然ることながら、特有のコブシを利かせた歌唱も冴える。シティ・ソウル風のアレンジで聴かせる「Bloom」も目新しい。
約4年ぶりとなるレイ・ハラカミのアルバム。ごくあっさりと唄われる細野晴臣のカヴァーをはじめ、淡い色合いながら深い滋味が感じられる10曲を収録。特別な音色など使うことなく、まるで絵を描くように、音を重ねていくエレクトロ・アルバムだ。★
自称“泣きロック”。まっすぐ胸を打つロックンロールに、歌謡曲的なクササもいとわない熱い歌を乗せ、ダーティもピュアもまぜこぜの歌詞は本音をぶちまけて遠慮がない。これがセカンド・ミニ・アルバムで、16ビートのヨコノリに挑戦するなど前進意欲は十分。
シベリウスの交響曲全集シリーズの3作目。内省的な第3番と、人気の高いスケールの大きな第5番という、まったく性格の違う2曲のカップリング。セーゲルスタムの深遠で雄大な音楽が息づいている。
発売元
キングレコード株式会社フンメルによる室内楽版で、第10番は2台用が1台2手用に編曲されている。白神のソロはもうちょっと細やかな表情の変化があれば最高だとは思うが、妙に小さくまとまらず、明るく伸びやかに歌っているのに好感が持てる。詳細な日本語解説は有益。
発売元
キングレコード株式会社高度な研究にもとづいた演奏スタイルに加え、あくまでヒューマンな表現と清らかな響きを聴かせるところがBCJの真骨頂。歌手の水準も高い。最も美しい宗教音楽とも讃えられる第180番での、野々下由香里をはじめとするソリストの献身的な歌唱は感動的だ。