2005年6月発売
「展覧会の絵」は2度目、「火の鳥」は3度目の録音。いずれもゆっくりとしたテンポで進んでゆくが、色彩豊かなそれぞれの曲の魅力を、二つの名門オーケストラを駆使して、十二分に発揮した名演。
「海」は3度目、「牧神」は初めてとなる。二人の天才が獲得した、微妙で繊細、あるいは、多彩で華麗なオーケストレーションが、ジュリーニによって、一音一音に磨きがかけられ、クリアな輝きがもたらされた。
制作・出演
J.S.バッハ / カルロ・マリア・ジュリーニ / キース・ルイス / デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / ヤルト・ヴァン・ネス / ルート・ツィーザク / ロバータ・アレクサンダージュリーニが80歳を迎えて、初めて取り組んだ作品で、当初大きな話題を呼んだ録音。満を持してという言葉どおり、入魂の演奏で、ライヴ録音ともあいまって、美しくも情熱的なものになっている。
制作・出演
アンドレアス・シュミット / ウォルフガング・ビュンテン / カルロ・マリア・ジュリーニ / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / ヘルベルト・リッペルト / ヤルト・ヴァン・ネス / ルート・ツィーザクシューベルトが最晩年に書いた最後のミサ曲で、シューベルトの傑作のひとつ。ジュリーニは、緻密にコントロールしたオーケストラと合唱団の抑制した表現が、この曲の真価を顕わにして感動的。
バロックとロマン派の大家の宗教曲をカップリングした珍しい1枚。ヴィヴァルディは初録音、ヴェルディは2度目の録音となる。イタリア音楽への思いが込められた、深い共感に満ちた名演となっている。
フュージョンの世界にまで足を踏み入れて活躍するウィリアムスの、クラシック・ギターの王道曲から、映画音楽、編曲もの、民族色の強い作品、バロックから現代までと、彼の全貌がほぼ見渡せるベスト盤。何はともあれまず一枚(2枚組だけど)というアルバムだ。
CBS移籍後初のアルバムで、おそらく多くのファンが“ジャズの最高傑作”と呼ぶであろうマイルスの名盤。ミュートをかけたトランペットが実に印象的で、その後の彼のスタイルの原点とも言える。
マイルスの名盤のひとつ。スタンダードとなった「マイルストーンズ」をはじめ、第1期黄金メンバーにキャノンボールが加わった好演が満載。『カインド・オブ・ブルー』とともにモード手法を確立した金字塔的作品。
『BIRTH OF THE COOL』以来、高く評価されている一連のギル・エヴァンスとの共作名盤の中の1枚。各楽曲が途切れることなく続く組曲的な構成で、ギルの絶妙なアレンジが光る。
ニューヨークはプラザ・ホテルでのライヴを収録したアルバム。名盤『カインド・オブ・ブルー』と同じメンツによる演奏で、ライヴならではの熱い演奏が満載。彼の残した傑作ライヴ盤のひとつ。
『マイルス&モンク・アット・ニューポート』からマイルスだけの演奏を抽出したアルバム。『1958マイルス』と同じメンバーによるライヴ演奏だが、ミュートを使わない熱演が堪能できる。このメンツならではの好演。
ポップとクラシック、それぞれに異なったその魅力を聴き手の胸の奥にしっかりと届けることのできる透明でどこまでも力強い歌声。聖歌隊での活動のなかで確実に育まれた、“歌”へと向けられたカノンの鋭い感性が十二分に発揮された注目のデビュー作だ。