2006年10月発売
“てっぺんの悪ガキ”というバンド名を持つ、関東ベースでライヴ活動を展開する4ピースの5枚目のミニ・アルバム。タイトルどおりの広い視野で世界を捉える歌詞を情感たっぷりに歌い込んでいくメロディの広がり方は、バンドというシステムを超えたものがある。
2005年11月19日の、第55回朝日名人会「桂文珍東京独演会2005」からの作品。大阪近郊が草深かった時代を描いた「池田の猪買い」、「包丁間男」を収録した、文珍の意欲が感じられる1枚だ。
「シャコンヌ」でのきわめて強靭なタッチによる厳粛さから、たとえば第26変奏での夢幻的なまでの音色の幅広さが、表現力の高さを如実に物語っている。ただ(6)のクレジットは誤り。作品36-8「火花(「花火」と表記)」とされているが、作品72-11である。
制作・出演
アナ・マリア・マルティネス / アンドレア・ボチェッリ / ザ・プラハ・フィルハーモニア / ジーノ・キリコ / スティーヴン・メルクリオ / スミ・ジョー / マルチェロ・ジョルダーニ / ロランド・ヴィラゾントニー・ベネット80歳を記念してのデュエット曲集。ベネットを復活させる新機軸を打ち出したマネジャー(息子)の意図をうかがわせる超豪華なゲスト人選で、ゲストと一緒にスタジオに入って歌っている。ライヴ感が魅力のベネットを存分に味わえる趣向。★
制作・出演
アンナ・ネトレプコ / クリスタ・ベニオン・フィーネイ / ジョシュア・ベル / ジョン・フィーニー / セント・ルーク管弦楽団 / ディアー・フィッジラルド / マイケル・スターン / モーリン・ギャラガー / ラフマニノフ歌曲やオペラのアリアなどの名曲をヴァイオリンで奏でたCD。華麗な技巧をちりばめず、あくまでも旋律の美しさに焦点を当てた編曲だが、ベルはストラディヴァリウスをしなやかに鳴らして、その魅力を最大限引き出そうと試みる。(15)はネトレプコとの共演。
制作・出演
DanielDodds / J.S.バッハ / MiaLindblom / PiotrNikiforoff / ThomasSchrott / アヒム・フィードラー / ジャンルカ・フェーボ / マルティン・シュタットフェルト / ルツェルン祝祭弦楽合奏団遊び心にも富んだ「ゴルトベルク変奏曲」の印象が強いシュタットフェルトの5枚目では、バッハの協奏曲を取り上げている。フレキシブルにバッハと対峙している若い感受性が、協奏曲でも新鮮に息づいた作品だ。
大山百合香の1stアルバム。アイランド・フレイヴァーが満載のエヴァーグリーンな1枚で、彼女ならではの歌がストレートに表現されている。古内東子、五島良子ほか、作家陣も豪華だ。
三部構成の雄大な組曲。ミニマルなリフレインを軸に油断なくテンポ・チェンジを織り交ぜつつ、前衛性と大衆性の間を行き来する構成はスリリング。全1曲55分の大作ながら、終盤のカタルシスまで中弛みは皆無。冷熱の切り替えも心地よい、至福の音楽回遊を体感されたし。★
ファースト・フル・アルバムの収録曲すべてが英詞。楽曲はとにかくストレートで、タイトなドラムとベース、ファズの利きまくったギターでグイグイと迫ってくる。息つく暇なし展開だ。そこにかぶってくるしっかりとしたメロディとヴォーカル、英詞による抜けの良さは抜群だ。
英国メロディック・パンク・バンド、FASTLANEの2ndアルバム。激しいツイン・ギターの絡みとメロディ重視のヘヴィなサウンドは、追い越し車線をかっ飛ばすように前作をしのぐテンションだ。