2007年10月24日発売
84年結成、88年メジャー・デビューと今や老舗バンドとなったTHE STREET BEATSの通算18枚目となるアルバム。継続こそ力なり。やはり続けることに意味はあるのだ。メンバーの面構えがいいなあ。12、13曲目は映画『クローズZERO』のオープニング&エンディング・テーマ。
ジャンゴ・ラインハルトの影響も受けている、この新世代ギター・デュオの演奏には、ジプシー・ジャズを音楽の基本軸の一つに置いていることも感じられるが、よりポップな展開やボッサもあり、バラエティ豊かな内容。二人の呼吸ピタリのアコギのテクも鮮やかだ。
ピアノで弾かれた「平均律」の代表的なアルバム。オフマイク気味の響きの中から、峻厳(しゅんげん)なバッハが立ち上がってくる。リヒテルが円熟期に録音した最高の演奏のひとつとして、所持しておきたい一枚だ。
1974年に亡くなったオイストラフの、11年後に行なわれた西独での追悼コンサートのライヴ録音。ショスタコーヴィチはオイストラフに献呈された曲、ブラームスは得意としていた曲だ。名演揃いの歴史的なアルバムと言える。
ニコラーエワの2度目となる録音で、ピアノで弾くバッハの規範となる演奏として定評のあるもの。虚飾を廃し、豊かな音楽性で慈しむように弾かれるバッハは、感動せずにはいられない。
ニコラーエワが85年の来日時に録音したもの。第1巻同様、「平均律」の代表的な録音として長く愛聴されてしかるべき演奏だ。堅固な構築力と、柔らかく温もりのある音色は、生身のバッハを感じさせてくれる。
ハーゲンQのチェリスト、クレメンスとグルダの息子パウルが奏でた、瑞々しくも覇気に富んだベートーヴェンとして話題となったアルバム。ソナタも変奏曲も素晴らしく、若さがプラスとなった逸品だ。
制作・出演
Chocolat's / ULTICUTUPS! / インスタント・ファンク / シルヴェッティ / ジョー・バターン / ダブル・エクスポージャー / ファースト・チョイス / ロレッタ・ハロウェイ復帰作『スロウ・ダウン・ユア・アームズ』(2005年)に続く、宗教を念頭に置いた2枚組。とはいえ、ほぼ同一の楽曲をアコースティック・スタイルとフル・バンド・スタイルの両ヴァージョンで表現したもので、各々穏やかさと内に秘めた熱さを感じさせる。
テラー・スクワッドのDJ/トラックメイカー、DJキャレドの2ndアルバム。エイコンやT.I.、リック・ロスらをフィーチャーしたシングル曲「WE TAKIN' OVER」など、ゴージャスな参加ゲストに注目だ。
現代フィリー・ソウルの象徴的ディーヴァでもある、72年生まれシンガーのHIDDEN BEACH発の通算4作目。私は私の考える奔放ソウル道を突き進むという意思と創意が横溢した、末広がりな内容を持つ。相変わらず意気軒昂、聴いてて背筋がピンとなる思いを得る。
アフリカ系アメリカ人の大学教授/社会活動家、コーネル・ウェストの思想に賛同したソウル/ヒップホップ/R&B系のアーティストによるコンピ盤。コーネル自身もポエトリー/アジテーターとして登場する。
日本デビュー20周年を迎えたドイツのベテラン・メタル・バンドの通算12作目。このところのハロウィンには勢いがある。大御所らしい安定感と、歳を感じさせない若々しいパワーが両立している。凝ったジャケットもいかしていて、彼らの自信がうかがわれる。
往年の2大音楽番組『ザ・ヒットパレード』と『シャボン玉ホリデー』の出演者によるカヴァー・ソングをまとめた2枚組コンピ。ザ・ピーナッツが歌う番組テーマ・ソングなど、懐かしい楽曲がずらりと並んでいる。
サポート・ドラムを正式メンバーに迎え、しっかりと地に足つけたセカンド・アルバムが到着。純朴なメロディ、希望のメッセージ、シンプルなロック、そして中心メンバーが奄美大島出身ということで、自然に香ってくる南国的大らかさと前向きさ。後味はスッキリさわやか。
60年代にサイケデリック・ロックの代表バンドとしてその名を今にとどめるソフト・マシーンを結成し、その後もソロ・アーティストとして活躍するケヴィン・エアーズの約15年振りの最新オリジナル・アルバムが完成!92年発表の『Still Life With Guitar』以来の久しぶりのスタジオ・アルバムとなる今作は、06〜07年に米・アリゾナ/トゥーソン、ブルックリン/NY、ロンドン、グラスゴーの4ヶ所でレコーディングされた。新作にはケヴィンに影響を受けたというティーンエイジ・ファンクラブ、レディバッグ・トランジスター、ユーロス・チャイルズ(ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキ)、ニュートラル・ミルク・ホテル、ビル・ウェルズ、キャンディ・ペイン、アーキテクチャー・イン・ヘルシンキらケヴィンより下の世代のアーティストから、フィル・マンザネラ(元ロキシー・ミュージック他)、ブリジット・セント・ジョン、ロビー・マッキントッシュ(プリンテンダーズ、ポール・マッカートニー)、ヒュー・ホッパー(ソフト・マシーン、ワイルド・フラワーズ)らのベテラン勢まで幅広くユニークなゲスト陣が多数参加の話題盤!
インディ・メタル・レーベル、ニュークリア・ブラストの創立20周年記念盤第2弾。新録曲を集めたDisc1と、未発表曲などを収録したスペシャル・サンプラーのDisc2が楽しめる。