2007年10月24日発売
21枚目のシングル。サウンドも演奏力もキャリアも強固。まったく揺らぐところがない。こういうバンドはえてしてシングル曲の意味が不明瞭になりがちだが、彼らはポップということをわかっている。重厚な全体像の中で浮遊する、不協和音っぽいギターが印象的。
最も祝福された全集録音のシリーズ第11作、完結篇だ。現在の日本における演奏家とソフト制作両者の到達点が示された企画というべきもので、欧米の研究成果も凌駕するまでにディープな日本のベートーヴェン研究の実績を、広く世に問うものでもある。
アメリカのポピュラー音楽界のスター、バリー・マニロウのカヴァー・アルバム。第3弾となる本作は、懐かしの70年代ポップス黄金時代のカヴァー曲集。「コパカバーナ」のセルフ・カヴァーも収録されている。
1974年に発表された、トミタ・シンセサイザー・ワールドの記念すべき第1作。まるで精密画のような音響が、シンセサイザーでここまでできるのかという驚きを世界にもたらした。
冨田勲のシンセサイザー第2作。第1作同様、日本はもとより、アメリカでもビルボードやキャッシュボックスで1位を獲得するなど、大きな話題をさらった。優れたアレンジとダイナミズムが聴きもの。
シンセサイザー・ワールドが展開される第5作目のアルバムで、前作『惑星』から始まったスペース・サウンドの第2弾。クラシックの小品をもとに自由な発想でイメージを膨らませた、シンセサイザーならではのスペース・ファンタジーが堪能できる。
冨田勲のスペース・サウンド第3弾アルバム。プロコフィエフのメカニカルなロマンティシズムあふれる曲を中心に、神秘的で幻想的な世界を作り出している。5チャンネルを駆使した先駆的な試みも聴きもの。
『惑星』をはじめとする“宇宙3部作”の後に発表された第7作。初心に帰り、原曲の持つ美しいメロディを活かした多彩な音色を加味。オーケストラでは為し得ない世界を作り出している。
冨田勲のスペース・サウンド・シリーズ最後のオリジナル・アルバム。宇宙科学研究所で収録した宇宙からのパルス信号と、クラシックの名曲とを融合させ、彼ならではの宇宙ロマンを展開している。
制作・出演
ウィリアム・イングル / ビルギット・グライナー / リッカルド・ロンバルディ / リヒャルト・シュトラウス / リンダ・ローク=ストルンマー / リンツ・ランデステアター合唱団 / 冨田勲&プラズマ・シンフォニー・オーケストラ / 千住真理子 / 山口五郎84年にリンツはドナウ河畔で、8万人の観衆を集めて行なわれたビッグ・イベント“アース・エレクトロニカ”のオープニングを飾った「マインド・オブ・ユニバース」の模様を収録。壮大な広がりが実感できる。
制作・出演
クラマ・デイル / セント・ジョン・ザ・ディヴァイン教会合唱団 / デュカス / ニコライ・デミジェンコ / ローナ・マイヤース / 冨田勲&プラズマ・シンフォニー・オーケストラ / 千住真理子 / 山口五郎 / 陳音86年にニューヨークで行なわれた“自由の女神100周年記念コンサート”でのライヴ録音。当時禁止されていたホルストの「惑星」が、このためにだけ許可されるなど、真にゴージャスな顔ぶれによる音の饗宴だ。
制作・出演
ギル・シャハム / ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管 / スイス室内合唱団 / テツラフ / デイヴィッド・ジンマン / トゥルルス・モルク / ブロンフマン / ベートーヴェン / ミシェル・ルーリージンマンの、ベートーヴェン・シリーズ、交響曲、序曲に続く第3期となった協奏曲をまとめたBOX。鮮烈なブロンフマンとのピアノ協奏曲をはじめ、聴きごたえのあるセットになっている。七重奏曲にも注目。
別々に出ていた協奏曲を1枚にまとめた徳用盤。いずれもポーランドで録音したもので、まだデビュー3年目だった仲道郁代の、瑞々しい感性が息づいている。持ち前の美音に幅広い表現力が加わった秀演だ。
デビュー当初、積極的に取り上げていたシューマンでまとめた1枚。ピアノ・ソナタは、デビュー盤で取り上げた曲。協奏曲はそれから7年後の演奏。仲道郁代の情熱に満ちた演奏と成長が刻まれている。
仲道郁代が好きだと言うグリーグ集。協奏曲はシューマンのピアノ協奏曲とカップリングされていたもの。ほかは、彼女自身が選曲した抒情組曲からの抜粋盤に入っていたものだ。彼女の抒情性が際立つ1枚となっている。