2007年3月発売
水墨画家・王子江のジャケットに心がなごむ、子供に向けたクラシック名曲集。監修の有馬礼子による解説はルビ付き、両親向けの手引きまでついた親切さだ。録音は古めだが、音質は上々。何よりも音が微笑んでいるのが嬉しい。懐かしい巨匠たちの名演盤としてもお勧め。★
戦後日本のハワイアン・シーンを牽引してきた二人のスティール・ギター奏者、大橋(vo)と白片(vo)の競演を90年に録音した初のアルバムだ。30〜40年代のハワイアンの雰囲気が横溢し、のどかなハワイアン歌謡となっている。戦後日本でのハワイアンの姿だ。
アレンジャー、リミキサーとしても活動するプログラミング担当のhajimeinoueと、尺八奏者の小濱明人のデュオ作。エレクトロなトラックと、人間の息遣いそのものといえる尺八の共演は、力の抜けた緊張感に満ちた独自の音風景を鮮明に描きだしている。
元クラスターのディーター・メビウスと、元グルグルのマニ・ノイマイヤーという、ジャーマン・ロックのオリジネイターによる共演盤。ダブ的な方法論で加工・変調されたノイマイヤーのドラムをはじめ、音響の快楽を極限まで突き詰めたドープな音像に眩暈を覚える。★
電気グルーヴ在籍時の95年に発表したファースト・ソロから4作目までのソロ作からのセレクトと、アレンジ、リミックス、プロデュース音源集の2枚組編集盤。全曲リマスターされており、聴きごたえあり。初回のみ紙ボックス入り仕様。
『最後まで聴けないCD』として話題!実験では平均6分で眠りについたという脅威の快眠CD。リラックスや睡眠導入などに効果的な、葉加瀬太郎や東儀秀樹ら一流のアーティストによる癒しのナンバーが多数収録。日本睡眠学会の認定医師・遠藤拓郎が協力、説得力のある一枚だ。
アコースティック編成による自作品の再演という趣向自体は20年前の『ピュア・アコースティック』と変わらない。とはいえ今回は緊張感より落ち着いた歌唱が前面に。ラテン系リズムがほんのりと演奏を支える塩梅もいい。歌手としての矜持が伝わる一枚。★
細野晴臣自身が命名したタイトルによる究極のベスト盤。散開前と再生後のトラックをデジタル・リマスタリング。さらにレア音源も追加収録されている。仕様もコアなファンを唸らせるだろう仕かけが満載。