2007年4月発売
91年にリリースされたアルバムが本人によりリマスタリングされ、さらにボーナス・ディスク(93年、渋谷公会堂ライヴでのアコースティック・ステージ+シングルのカップリング2曲)を追加して再リリース。メッセージ色が強く、今聴いても鮮烈。
プログレッシヴ・ロック・シーンで独自のスタンスに立つバンドの、初のトータル・コンセプト・アルバム。ヘヴィ・メタルやアンビエントなどの要素も取り入れた個性的なサウンドは健在。何ともいえない透明感のある美しさを創造している。完成度の高い作品。
レベッカでの活動が知られる土橋安騎夫が90年に発表した名作が紙ジャケットで再発。二つの新曲を加えてリマスタリングが施されている。4曲でルネッサンスのアニー・ハズラム(vo)が参加。洗練された落ち着きをみせる楽曲は、いずれも繊細な趣を持つ。★
テレビ東京系の実写アクション・ドラマ『美少女戦麗舞パンシャーヌ〜』のオープニング・テーマを収録したシングル。ヴォーカルを担当しているのは、美少女仮面役として本編の主演を務めるグラビア・アイドルの矢吹春奈。歌手としても魅力的だ。
フランスの精鋭ピアニストによる待望の本邦デビュー盤。躍動感にあふれたフレッシュなタッチがジェイコブの持ち味で、それが冒頭から爆発する。2曲に参加するシンガーのサットンがいい味を出しているのも、このアルバムの魅力に繋がった。
通算33作目のシングル。「悲しみトワイライト」は、恋の終焉に気づいてしまった女性を歌ったアップ・テンポの作品で、シャープなキャラを演じてきた吉澤ひとみの卒業作にふさわしい。「Hand made CITY」は、男性や子供の掛け声が賑やかなデジタル・ビート全開の作品。ハチャメチャ感が2001年頃のミニモニ。風。
ONE OK ROCKの2007年4月発表のシングルは、中京テレビ全国ネット『いただきマッスル!』『スーパーチャンプル』5月エンディングテーマとなった。ドラムが正式にメンバーとして加わり、より強固になったバンド・サウンドに注目だ。
ショスタコはお約束のマッシヴな賑々しさ。いわば納得の音の姿だが、チャイコフスキーは一転驚くほど落ち着いた佇まい。響きにも語り口にもほとんど扇情的なものを感じさせない。「ロココ風」など独奏が団員のゆえか室内楽的とも言える趣。意外な面白さだ。
クニャーゼフとルガンスキーが鏡を媒介に睨みを利かせている“暗い”表紙にめげてはいけない。ピアニストとして抜群の腕前を誇ったふたりの作曲家たちが、それぞれに一曲だけ書いたチェロのためのソナタ、その深淵をとことん掘り下げた恐ろしい演奏。