2007年6月発売
エンチャントメントエンチャントメント
チックとベラ。異色のデュオと思っていたが、聴いてみたら楽しくて奇想天外。わくわく・はらはら・どきどきさせてくれるご機嫌なアルバムが完成した。ラテン・タッチもあればカントリー・フレイヴァーもある。互いが持てる力をぶつけ合った快作。
CoyoteCoyote
通算14作目となるオリジナル・アルバム。“コヨーテ”という男の視点から綴った架空のロード・ムービーのサントラという設定がユニーク。バック・バンドにはmellowheadの深沼元昭らが参加している。
きみにしか聞こえないきみにしか聞こえない
同名映画の主題歌。当たり前のことしか言っていないのに、その当たり前が心底にしまっておいたツラさや悲しみをゆっくりと洗い流してくれる。そんな優しさとすがすがしさを感じさせる「きみにしか聞こえない」も素晴らしいが、恋人を奪われた女子のぶっちゃけ具合が並々でない「サヨナラ59ers!」も、かなりの名曲。
Out Of BorderOut Of Border
デビュー10周年を迎えレーベルも移籍し、満を持してのリリースは逆に肩の力が抜けたアルバムとなった。タイトルは「ボーダーレスでなく、境界線を意識して飛び越える」という思いからだという。揺るぎない雅楽の音色があるからこそ、何でもできる。彼の新たな出発点だ。
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
音楽監督就任からわずか数年で団員の心を掴み取ったアシュケナージの解釈が演奏の隅々にまで浸透したショスタコーヴィチである。リズミカルに躍動するオーケストラのマッシヴな力強さ、熱気をはらんだ怒濤のうねりが聴きもの。曲の核心に迫る熱演である。
ジャズランド・コミュニティジャズランド・コミュニティ
ブッゲ・ヴェッセルトフト率いるノルウェーのフューチャー・ジャズ・レーベル設立10周年を記念して、2006年1月にオスロで行なわれたオールスター・バンド・イベントのライヴ録音。北欧の深い森を思わせる、独特の陰影に彩られた美意識に魅せられる。