2007年6月発売
モーツァルトと並び、日本人の大好きな作曲家であるベートーヴェンのベスト100。有名曲から隠れた名曲まで、ベートーヴェンを知るに十分な一枚だ。演奏家もEMIが誇る一流どころを揃えている。
椿姫はカラスの当たり役のひとつで、スカラ座ではカラスの素晴らしい舞台の記憶が残っている間は上演できなかったくらいだ。ライヴだけに、カラスの迫真の演技が伝わってくる貴重な録音。
制作・出演
サルヴァトーレ・カンマラーノ / ジュゼッペ・ディ・ステファノ / ニコラ・ザッカリア / フェドーラ・バルビエリ / ヘルベルト・フォン・カラヤン / マリア・カラス / ミラノ・スカラ座合唱団他 / ミラノ・スカラ座管弦楽団 / ロランド・パネライ / ヴェルディドラマティックな声が要求されるトゥーランドット役のカラスは、ほかの歌手との差が気になるほどに圧倒的な存在感を放っている。セラフィンの指揮も申し分のない出来栄えだ。
制作・出演
クリスタ・ルートヴィッヒ / トゥリオ・セラフィン / ニコラ・ザッカリア / ピエロ・デ・パルマ / フランコ・コレルリ / ベルリーニ / マリア・カラス / ミラノ・スカラ座合唱団他 / ミラノ・スカラ座管弦楽団カラス2度目の録音で、ともにセラフィン、スカラ座。コレッリ、ルートヴィヒらの共演者と録音面から、この1960年盤が群を抜いている。このカラス盤を聴かずして、「ノルマ」を語るなかれとまで言われる一枚だ。
きらきらと輝くシャンパンの泡のようなクラシック楽曲を集めたコンピレーション。管楽器を主体とした華やかで美しいアンサンブルが、沸き立つような幸せな気分にさせてくれる。
制作・出演
ウィルヘルム・フルトヴェングラー / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / エリーザベト・シュワルツコップ / エリーザベト・ヘンゲン / ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 / ハンス・ホップ / バイロイト祝祭合唱団 / バイロイト祝祭管弦楽団 / ベートーヴェンウィーン・フィルとのスタジオ録音を中心に、バイロイトでのライヴやストックホルム・フィルとの共演などを加えた全集版。最新のリマスターが施され、日本版LPの紙ジャケットが再現されているのも嬉しい。
フランスの国威をかけて新設されたパリ管弦楽団の初代音楽監督に就任したミュンシュの、最初の録音がこの「幻想交響曲」。ボストン響時代を凌ぐ名演であり、その後これを超えるものは出ていない。
パリ管の初代音楽監督に就任したが、わずか2年で亡くなってしまったミュンシュが遺した貴重な一枚。フルトヴェングラーを彷彿とさせる壮絶な演奏として熱狂的に迎えられたもので、ミュンシュの最後の輝きがある。
ショパン・コンクールでの録音を除けば、ともに2度目の録音。閃光のように輝くピアニズムと飛びちるパッションはそのままに、円熟味が加わり一層の凄みを帯びている。デュトワのサポートも絶妙だ。
リストのスペシャリスト、シフラの極めつけの「ハンガリー狂詩曲」がフィーチャーされた名曲集。独特のうねるような歌いまわしと超絶技巧が一体となって、他の追随を許さないリストが生み出されている。
チッコリーニはサティの全集を2度録音しているが、本作は2回目の全集からの抜粋。明晰な音色と明快なリズム、理知的だがロマンティックな表情、サティの単純だが多面的な曲が見事に表現されている。
チョン・キョン=ファの2枚目の小品集。快刀乱麻を断つというものもあれば、作品と遊んでいるというものまで、チョン・キョン=ファの変幻自在な演奏ぶりが堪能できる。小品を聴く楽しみが満喫できる一枚だ。
若くして病に倒れ、闘病生活の果てに亡くなった天才チェリスト、デュ・プレがデビュー直後に残した録音を中心に構成したアルバム。17歳頃のものだが、すでに音楽の本質をつかみ取っていることが分かる。
フォーレの「レクイエム」の録音を推薦するときに、必ず挙げられるアルバムの1つ。ことのほか洗練されたロマンティックな美しさに満ちた演奏だ。2人の名歌手によるソロが、雰囲気を一層盛り上げている。