2007年6月発売
ブルーノートの2枚組100曲入りサンプラーCD。レーベルの黄金期の音源を中心にしたセレクションで、かのルディ・ヴァン・ゲルダーがリマスターを手がけている点が最大の売り。各曲、聴きどころのみを収録している。
制作・出演
J.J.ジョンソン / オスカー・ペティフォード / ギル・コギンズ / ケニー・クラーク / ジャッキー・マクリーン / パーシー・ヒース / ホレス・シルヴァー / マイルス・デイヴィス発売元
ユニバーサルミュージックマイルス1952年と1954年の溌剌としたプレイを聴くことができるコンプリート盤の第1集である。アップ・テンポの鋭いソロも圧巻だが、ミュートで柔らかに歌い上げるバラードが最高だ。とりわけ「イエスタデイズ」やラストの「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」は名演中の名演といえる。
ゴードンが活動拠点をパリに移しての初のリーダー作。彼より先に同地に赴いていたパウエルと10数年ぶりの再会で行なわれたこのセッションは、当時のパリにおけるジャズ人気を象徴させる作品だ。
ギターレスという形態がグルーヴでメロディを色づかせていく感じのある3ピースのメジャー・デビュー・ミニ・アルバム。清新な空気感を持つ女性ヴォーカル&ピアノが、温かな思い出のむせ返り感を演出するなか、リズム隊は確実にその世界を聴き手の心へとプッシュする。
ローマでレギュラー活動しているピアノ・トリオが、“ローマ・トリオ”として本邦デビューを飾った作品。ピアノのルカ・マヌッツァをはじめ中堅若手の精鋭揃い。正統的なアプローチが基本の三位一体のジャズを展開。イタリア・ジャズのレベルの高さを知らされる。
ロリンズばりの太いトーンが特徴のベテラン・テナー、ボブ・キンドレッドがラテン・ボレロに挑む。だが、内容は真のジャズ・バラード集であり極めてブルージィな仕上がりとなっている。全編で澄んだよく通るテナーが印象的。むせび泣くような音色も良い。
ウィントン・マルサリスの“リンカン・センター・ジャズ・オーケストラ”のピアノを担当している弱冠21歳の俊英、ダン・ニマー率いるトリオのデビュー盤。若くて新しいピアノ・トリオのグルーヴが新鮮な魅力だ。