2007年9月26日発売
2007年9月発表のアルバム。元々シネマティックで視覚的な側面の強い活動をしていた彼らが気鋭の映像作家3人と共同制作。DVDにはショート・フィルムを、CDにはその映像にマッチしたエモーショナルなトラックを収録している。
大塚愛の初となるベスト・アルバム。ブレイクのきっかけとなった「さくらんぼ」、元気いっぱいの「SMILY」、美メロのバラード「プラネタリウム」など、ヒット曲が満載だ。
多彩な語法を持つ二つの歌曲集への鮮やかな対応だけでなく、小品での端正さも見事に尽きる。温かくカラフルな響きのグラデーションや、献身ともいうべき言葉の扱いは素晴らしく魅力的だ。「カリプソ」でのタクシーを急がせる様子も楽しい。野平のピアノが繊細に応えている。★
童謡詩人、金子みすゞの詩に、歌謡界でのヒット・メイカー浜圭介が付曲したアルバム。みすゞの詩はシンプルながら、深層心理や自然への鋭い眼差しに満ちている。浜の曲は、そうしたみすゞの世界を雄弁に表現した。演奏は立派過ぎるくらいだが、歌謡曲系の歌手でも聴いてみたい。
曽根は浜離宮朝日ホールでのバッハの連続演奏会の録音をリリースしているが、当盤はパリ音楽院秘蔵のチェンバロを使用したパリでのセッション録音。東京での実演に比べると荘厳さが増した印象。一曲一曲のカラーが際立ち、ドラマティックかつ濃厚に響いている。★
ジャンヌダルクのヴォーカリストでもあるYasuのソロ・プロジェクトのセカンド・シングル。林保徳の名で自作した「Black Cherry」はシャッフルのリズムも取り入れたエネルギッシュな曲で、「初恋」は村下孝蔵の大ヒット曲を原曲そのままでカヴァーし、多彩な面を見せてくれる。
“loves”第3弾『COSMICOLOR』のリミックス作。中田ヤスタカ、石野卓球ら国内外の豪華布陣による秀逸リミックスが集結。特に、ピアノを効果的に配した須永辰緒によるディスク1の「Summer Time Love」が白眉。ディスク2はペドロ・ウィンターが過去作をノンストップ調理。
スガシカオも「Precious」にヴォーカルで参加した5人組のミニ・アルバム。緩いビートに乗って聴かせるコーラス・グループという印象で、いい意味でSMAPのようでもある。曲調はソウルからレゲエまで案外幅が広く、広義に黒人音楽に対応している印象も受ける。