2007年9月26日発売
今までの9枚がすべて高く評価されているが、このハンマークラヴィーアはさらなる高みへと到達した。自然に流れていながら、細やかな神経が行き届き、どの瞬間にも楽興があふれている。この長大な作品が、少しも長く感じられずに聴いてしまえるなんて、滅多にないことだ。★
イギリスを本拠に世界的な成功を収めた女性シンガー、ナタリー・インブルーリアのヒット曲9曲に新曲5曲を加えたベスト的編集盤。リアルタイムなブリティッシュ・ロックのエッセンスをふんだんに盛り込みながらも、ポップに仕上げられているのがミソ。
10年ぶりにギル・ノートンが制作を担当した2年ぶり6枚目のアルバム。重厚かつ躍動感に満ちたナンバーを軸に、要所要所に生ギターやピアノをバックにした、しっとり系の楽曲を配した構成はオーソドックスだが、中庸の美とでもいうべきロックがここにはある。
三人のチェロ奏者にドラマーを加えたフィンランドのメタル・チェロ・ユニット、アポカリプティカの通算6作目。メタリックでいて優雅、緻密ながら壮大。聴くにつれ引き込まれる魅力を放つ。スリップノットのコリィなど豪華ゲスト陣が曲ごとに参加。
仲道郁代が自ら選曲したデビュー20周年記念盤。過去の録音からの小品集ながら、全トラックの半数近い8曲が新録音という丁寧なつくり。演奏に一貫しているのは誠実さと音楽することの楽しさ。彼女のようなアーティストと同時代を生きることの幸せを思う。
制作・出演
イ・ソリスティ・ディ・ザグレブ / ジェームズ・ゴールウェイ / チョン・キョンファ / ニュー・アイリッシュ室内管弦楽団 / フィリップ・モル / マルコム・プラウド / メルヴィン・タン / ヨーロッパ室内管弦楽団 / ヴィヴァルディ不世出のスーパー・フルート奏者ゴールウェイの、いわばバロック・ベスト。バロック音楽の“正しい”演奏と言えるかどうか、なんていう疑問は、この伸びやかで輝かしい音としなやかで明るい音楽性の前では、何の意味も持たない。上質なエンタテインメントとも言える。
制作・出演
GeorgeGalway / JoeTaylor / ザ・ゴールウェイ・ポップス・オーケストラ / ジェームズ・ゴールウェイ / ジニー・ゴールウェイ / ミッチ・ダルトン / レイ・ラッセル / ヴィンセント・ファヌエル / ヴィンセント・ファヌエレカリスマ的な人気を持つフルートの名手ゴールウェイが切々と奏でる。つややかな音色で綴られた旋律の何と美しいことだろう。誰もが知っているラブ・ソングが爽やかな風となって部屋を駆け抜ける。日々の疲れを癒す音楽としてこの上もない珠玉のCDである。
「関白」「DRIVE」など、ヒット・シングル曲を収録したSEAMOのアルバム。BENNIE Kとのコラボ曲を中心に、彼の音楽ルーツであるキャッチーなヒップホップ、R&Bフレイヴァーあふれる楽曲が満載だ。
好評を博したデビュー曲「シンクロ」(2006年)や2枚目「鱗(うろこ)」(2007年)などを収めた秦基博のファースト・アルバム。前向きな力強さと繊細さが微妙に絡み合った、青春の叫びとでも言える好盤で、清々しくロックするギター・サウンドも大きな魅力だ。
EGO-WRAPPIN'のヴォーカリスト、中納良恵の1stソロ・アルバム。制作陣に向井秀徳(ZAZEN BOYS)や青柳拓次(リトル・クリーチャーズ)らを迎え、彼女の新たな魅力が紡ぎ出されたポップな一枚となっている。