2008年10月発売
ロンドン・アンダーサウンドロンドン・アンダーサウンド
在英エイジアンの才人のアルバム。ポール・マッカートニーからアヌーシュカ・シャンカールまで、幅広いゲスト人脈が目を惹くが、プロデューサーとしての才覚以上に印象的なのがソングライティングの妙。穏やかな曲調に乗せて、異文化同士の調和を綴っていく。
YES NOYES NO
男性二人組のセカンド・アルバム。もともとは裏声で絶叫するパンク系列のバンドだったそうだが、それが信じられないくらい、おだやかで落ち着いたポップスが展開される。聴き進んでいくうちに、アンビエント的な揺らぎも感じてきたが、それもやはり心地よさに繋がる。
アンディとロックとベンガルトラとウィスキーアンディとロックとベンガルトラとウィスキー
恋と友情とロックと人生について、あふれんばかりに饒舌な言葉を、疾走感あふれるスウィートでポップなギター・ロックに乗せて叩きつける三人組。これがファースト。少年と大人の間で震えながら胸かきむしる青春ロック好きなら一度は聴くべし。
QUIET ROCKQUIET ROCK
ワールドワイドな活動を行なうセッション・ギタリストが、約3年ぶりに発表したアルバム。シンプリー・レッドやU2のボノらのツアーに参加する彼の、技巧的かつ貫禄たっぷりのプレイを堪能できる。
サイコ・グーラッシュサイコ・グーラッシュ
“立ち上がる種馬”というバンド名の4人組の2作目。ハンガリー人二人とネパール系英人に日本人女性ヴォーカルという構成同様、雑多性が持ち味。“カレーパン!”の絶叫が響く「KAMIKAZE CURRY BUN」など、エレクトリック・パンクを基調とした変態的分裂的なサウンドが斬新だ。
existexist
女性シンガーがメイン・ソングライターになった4人組の1年ぶりのセカンド。Coccoとニルヴァーナをクールにブレンドしたごときハードなサウンドだが、和の佇まいながらも情念を振り切るみたいにぐいぐい押していき、竹を割ったような歌声も気持ちいい。