2008年10月発売
マルチ・プレイヤーの才能と、持ち前の打ち込みテクニックを駆使し、エモーショナルにしてクールな音世界を展開する。11作目はジャンルレスなサウンド・スケープが描き出すとともに、わかりやすさのそこここからは音楽のマッド・サイエンティストぶりが見え隠れ。さすが鬼才だ。
スクエアプッシャーの11作目となるアルバム。“あるイカした美しいロック・バンドが行なった超絶的なギグを鑑賞するという白昼夢として出発した”という作品で、ゆるやかなサウンドやさまざまな物語が浮かんでは消えてゆくような不思議な感覚を残してゆく。
通算3枚目、しかし、ピアニストとして知られた斉藤にとって、初のヴォーカル・アルバム。もともと弾き語りをしていたが、最近までピアノに専念していた。歌うことでピアノも光り、情感あふれるダイナミックな作品となった。和製カーメン・マクレエの佇まい。
紅一点のアヤヲ(vo)を擁する5人組のシングル。ヴォーカル、演奏、アレンジ……すべてにおいてハイ・クオリティ。収録曲のコントラストも自然で、どこか憂いのある歌声を含めてバンドのポテンシャルの高さを感じさせる。特に「コイニオチタ」はコンパクトな3分間ポップスで好感が持てる。
活動開始から四半世紀を経たアメリカン・パワー・メタルの老舗バンドによるアルバム。メロディアスかつドラマティックな楽曲と、ツボを押さえた重厚でソリッドなサウンドはベテランならではの安定感があり、安心して聴ける。メタル教信者、必聴の秀作。
ノルウェーのハード・ロック・バンドのアルバム。シンガーのトニー・ミルズが加入して味わいが変わったが、その第2弾が本作だ。意外なほどキャッチーな「ハロー,ハロー」に驚かされるが、さらにタンゴ「ベイビーズ・ガット・リズム」までやってたりして、これまでにないユニークさを打ち出している。
ブリティッシュ・ハード・ロック・バンド、シャドウマンの3rdアルバム。ベテランの実力派プレイヤーたちが集っているだけあり、良質で正統的なメロディアス・ハードを聴かせてくれる。