2008年3月26日発売
ドイツのエクストリーム・メタル・バンド、ダーク・エイジの4年ぶりの5枚目。タイトルなし無音の7曲目や「インストゥルメンタル」というインスト10曲目、日本のみのボーナス・トラック「チルドレン・オヴ・ザ・レヴォリューション」は日本語だったり(でもデス・ヴォイスで“僕”は似合わないぞ!)となんだかおもしろい。
Traffic移籍後初の通算6作目。このところ政治的メッセージ色の強かった彼らだが、今作ではバングラやダブの要素を全面的に打ち出し開放的なサウンドを作り上げている。なかでもイギー・ポップをフィーチャーした「ノー・ファン」はサイコーだ。
制作・出演
AntonioIasevoli / アレッサンドロ・マールツィ / ステファノ・カンタラーノ / ティム・ラップソーン / フランチェスコ・フラティーニ / ポリー・ギボンズ / マルチェーロ・アルーリBBCジャズ・アワード2006で新人賞を獲得した英国人シンガーの日本デビュー作。ハスキーな声でソウルフルに歌うジェームス・テイラー作「ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト」、うねるように強弱をつけるヴォーカルが迫力十分の「モーニン」など、素晴らしい。イタリアのミュージシャンが多数を占めるバックの好演も光る。★
ここにきてコニッツは再びクールな味わいを湛える真摯なプレイをするようになった。そのことを素晴らしい形で伝えているのがこの作品。ワン・ホーン・カルテットによる演奏で彼が真価を発揮する。静寂にして野心的。聴きごたえ満点の重厚な一枚。
ピアニスト・小林裕も加わったNYでのご機嫌なセッション。注目は3曲でゲスト参加のディメオラだ。特に、速いテンポで演奏する「朝日のようにさわやかに」での高速ジャズ・ギターと、ピアソラ作「チクリン・デ・バチン」での小林との美しいデュオはディメオラ・ファン必聴。ゴメスの力強いソロも印象的だ。
内藤は85年生まれの新鋭。ワザやスタイルで突き抜けて耳目驚かせるような演奏家ではない。むしろ作品のヘソをさらり捕まえ、衒いなく音楽に耳を引きこんで魅せる。幅広い選曲はその才の証。ニュートラルで柔軟な特質が、メトネルなど近代モノでキラリ輝く。
仙台を拠点とする三人組によるファースト・アルバムで、2005年と2007年にライヴ会場で販売していた作品を1枚に集約した内容。どこへ到達するかわからない即興的インストゥルメンタル群が、聴き手に高い集中力を要求しながら、恍惚とした感情をもたらす。