2008年4月23日発売
世の中の出来事をすべて病院の中で起きる事柄と結びつけ表現している、白衣を着た医療ビジュアル系バンドのLuLu。メジャー第1弾作には、ライヴで暴れるにふさわしい激しい曲調と、思い伝える歌もの曲を半々に収録。彼らの全容が見える一枚。
75年に発表されたソロ・デビュー作を、鈴木茂自らがリミックスして新たに生まれ変わった。ボーナス・トラックとして未発表ヴァージョンなど10曲を追加収録しているので、まさにマニア垂涎。リトル・フィートの影響大のスライド・ギターは今もって新鮮な響き。★
はっぴいえんどの鈴木茂が76年に発表したセカンド・ソロ・アルバムの最新ヴァージョン。本人がマルチ・マスター・テープからリミックス/デジタル・マスターを手掛けており、マスターから発掘された未発表テイクなど6トラックを追加収録している。
ジャーマン・ロック・シーンの中堅どころが集まって、新人ヴォーカリストを加えたプロジェクトのデビュー・アルバム。ジャーマン・メタルのエッセンスを集めたサウンドは、手堅いという表現以上に高い水準に仕上がっている。いい意味でよくまとまっている。
スイスのメロディック・メタル・バンドのデビュー・アルバム。ジャーマン・メタルからの影響が強いが、鍵盤とコーラスの多用によって、ドラマティックなテイストを強めている。日本盤には自主制作の前作から3曲も追加で収録、バンドの成長も味わえる。
東京出身の5人組のメジャー・デビュー作(3作目)。ドラマティックでシンフォニックなサウンドは北欧のメタル・バンドを思わせるが、雰囲気を受け継ぐだけでなく、柔軟性のあるヴォーカルや楽曲の多様なスタイルなど、しっかりとした実力を感じさせる演奏だ。
いきなりの成功は、プロデューサーの岸健二郎が経験を経てベース(アルト)を当初から取り込んでいることが大きいだろう。女声コーラス特有の浮遊感だけでなく、合唱としての魅力をきちんと表現しているのだ。3枚目となって、ますます充実。以後の活躍も期待したい。
ヒレ・パールの演奏を聴くと、いつも思う。優しい響きに癒される一方で、いつも聴き手を見つめる視線があって「悦びと憂いは同じ……それが人の心」と言われている気がする。テレマンの偉業を再評価させる名演からは、彼女の深い思索の道のりが聴きとれる。
浅井健一がTHE BLANKEY JET CITY活動中にソロ・ワークとして結成したユニットが、結成10周年を迎えリリースした初のミニ・アルバム。浅井の独特の世界観を、ブランキーでもJUDAでもない、このユニットならではの解釈で鳴らした新曲5曲を収録。
映画『ラフマニノフ ある愛の調べ』の公開に合わせて発表された、ラフマニノフのコンピレーション・アルバム。一流の演奏家によるラフマニノフの代表作を収録している。ラフマニノフによる自作自演がとりわけ聴きものだ。