2008年4月発売
大衆演劇役者として日本全国を回る玄海竜二が、以前から親交があり2007年に急逝したバッテン荒川の意思をついで捧げたアルバム。タイトルどおり、九州をテーマに力強い男の心意気を歌い上げる。演歌というと湿っぽくなりがちだが、そんなものは微塵もない。
エイジアの25年ぶりアルバムは、82年にファーストを聴いたときほどのインパクトはないものの、ゾクゾクさせるギターのフレーズで始まる1曲目、8分を超える4、8曲目もあり、ファンが聴きたかったエイジアがここにいる! ボーナス・トラック13曲目は輸入盤とは違う曲なので要注意!
発売元
キングレコード株式会社金管五重奏にユーフォニアムが加わった六重奏である。響きは豊かになり表現範囲も広がった感。何よりも各自の力量が素晴らしい。ディーツやコッホの“スタンダード曲”さえ超人的に聴こえてくる。「マンシーニ組曲」の遊び心満載の演奏も味わい深い。
発売元
キングレコード株式会社中国出身のコロラトゥーラ・ソプラノ、イエングアンのベスト盤。やっぱりこの人の魅力は、その強靭な声と高音でしょうか。中国民謡の「愛する小鳥よ」での高音の技巧や、後半のオペラ・アリアに本領が発揮されている。歌謡曲や叙情的な歌などは、オペラティックすぎちゃう。
デビュー40年になる和田アキ子の記念アルバム。横山剣や一青窃、SEAMO、東風、鈴木ヒロミツ、サム・ムーアらをフィーチャーしてのヴァリエーションに富んだ作品となっている。モワッとした音像の70年版「女王蜂のフーガ」のオリジナルと2008年版とを収録。
作曲家、杉本眞人の作品集で男性編と女性編の2枚組。阿久悠作詞で美空ひばりの「なつかしい場面」から、杉本本人の大ヒット「吾亦紅」まで全32曲。いい意味で通好みのメロディが並び、いま聴くとあらためてそのセンスの良さを感じる。あさみちゆき「紙ふうせん」も聴きもの。
和田アキ子が70年から2006年までに発表した音源を、“レコード番長”須永辰緒がノンストップ・リミックスしたアルバム。フレーズ・サンプリングによる小ワザを利かせながら、緩急自在のグルーヴィでダンサブルなDJプレイを聴いた気になれる。
アメリカン・ポップ・ロックを代表する女性歌手の2年半ぶりとなる3作目。ティンバランドやザ・ネプチューンズのメンバーを制作に迎え、ヒップホップ色の濃い内容に。シンガーとしても成長の跡が窺え、アイドルからの脱却にも成功している充実作。
94年4月10日、横浜アリーナ。ファースト・ツアーの最終公演の模様を完全収録した2枚組ライヴ・アルバム。ヘヴィ・ロック、インダストリアルの最突端を感じさせるサウンド、ダークで陰鬱な世界観とポップな広がりをバランスよく配置した演出が素晴らしい。
最新ベスト。エミ・エレオノーラ提供の新曲1〜3曲目は、独特な間に妖艶な香りが立つウィスパー・ヴォイスに、シャンソン風の味付けが冴える。既発曲もリミックスのごとく新鮮味を帯びた高音質で、新たな解釈を呼びそう。時を超越した色気を放つビジュアルも魅惑的。★
北京語、広東語、英語、日本語を巧みに操るラッパー、日華の2ndシングル。北京オリンピックに出場する全選手に対しての応援メッセージが込められたナンバーだ。日本語、広東語、英語を織り交ぜたラップが圧巻。
INCENSEから“しばあみ”となっての1作目。キュートなヴォーカルで歌われるラブ・ソングの数々。サウンド的には、こだわりを持ってサックスを取り入れているところが、持ち味にもつながっているよう。まったりとして柔らかいポップス。切ないながらもどことなく明るさも感じさせる。