2008年4月発売
東京出身の5人組のメジャー・デビュー作(3作目)。ドラマティックでシンフォニックなサウンドは北欧のメタル・バンドを思わせるが、雰囲気を受け継ぐだけでなく、柔軟性のあるヴォーカルや楽曲の多様なスタイルなど、しっかりとした実力を感じさせる演奏だ。
いきなりの成功は、プロデューサーの岸健二郎が経験を経てベース(アルト)を当初から取り込んでいることが大きいだろう。女声コーラス特有の浮遊感だけでなく、合唱としての魅力をきちんと表現しているのだ。3枚目となって、ますます充実。以後の活躍も期待したい。
ヒレ・パールの演奏を聴くと、いつも思う。優しい響きに癒される一方で、いつも聴き手を見つめる視線があって「悦びと憂いは同じ……それが人の心」と言われている気がする。テレマンの偉業を再評価させる名演からは、彼女の深い思索の道のりが聴きとれる。
浅井健一がTHE BLANKEY JET CITY活動中にソロ・ワークとして結成したユニットが、結成10周年を迎えリリースした初のミニ・アルバム。浅井の独特の世界観を、ブランキーでもJUDAでもない、このユニットならではの解釈で鳴らした新曲5曲を収録。
映画『ラフマニノフ ある愛の調べ』の公開に合わせて発表された、ラフマニノフのコンピレーション・アルバム。一流の演奏家によるラフマニノフの代表作を収録している。ラフマニノフによる自作自演がとりわけ聴きものだ。
2007年5月にイギリスと日本でリリースされた『NB』に新曲7曲を追加し、タイトルも一新。プロデュース・チームも大幅に変更され、ファンならずとも見逃せない作品となっている。
しっとり魅惑的な歌声で長年にわたって高い人気を誇るフレンチ・ポップ・アーティスト、シルヴィ・バルタン。RCAに残された音源で構成された本作は、数々のスタンダード・ナンバーが洗練された演奏で楽しめる。
女性二人組のR&B/ヒップホップ・ユニットのBENNIE K、初めてのベスト・アルバム。今までリリースした7枚のアルバムから、ヒット曲、人気曲をセレクション。オープニングの「チャクラ」は新録曲。同時発売のDVD付き(FLCF-4238)には10曲のPVも収録と満足感いっぱいの企画。
ピアノ弾き語りスタイルで聴かせる女性シンガー・ソングライターの4枚目のフル・アルバム。ピアノと人声だけとは思えないほど音色の振り幅が大きいのに驚く。それにはピアノの演奏技術にプラスして、巧みなコーラス・アレンジがモノをいっているようだ。しみる。