音楽むすび | 2008年7月23日発売

ジャパニーズ・レゲエ・シーンの期待の歌姫、PANGの4枚目。基本はレゲエだが、「Marmalade」や「君にききたいこと」のような懐かしの洋楽ポップスを思わせるナンバーもパンチのあるヴォーカルで軽く歌いこなす。しかも、ほとんどのナンバーが自作。レゲエという枠を超えた大きな才気を感じる。

ウルグアイのピアニストのファトルーソ（アコーディオン＆歌）とマルチ・パーカッショニストのヤヒロによる最少編成バンドといえる演奏。編成を感じさせないほど多彩な響きとジャズ?ボサ・ノヴァ、ショーロなどを思わせるスタイルが混在している。

昭和演歌の名曲はもとより、ジャンルを超えたさまざまな楽曲をカヴァーしてきた彼女が残した作品をコレクトしたカヴァー・シリーズ第2弾。昭和の名曲たちが一味違った風合いで届けられる。

64年、ジャン＝ピエール・ランパルが初来日したときの録音。とにかく巧くて流麗。フルートをクローズ・アップしたミキシングには「天下のランパルを録るんだ」というエンジニアの意気込みさえ感じられる。熱気にあふれた60年代を象徴する名演が甦った。