2009年10月21日発売
のっけの「スペースオペラ」からギターの速弾きが炸裂するように、巷のバンドとは一線を画す臭いを放つ個性派バンドのセカンド・アルバム。ぴりっとインド風な「立ち止まりJOURNEY」、おバカなコーラスがナイスな「まばゆい」など、一筋縄ではいかないポップ感が彼らの醍醐味。美メロと好アレンジ、そして饒舌ギターがうまく絡み合った快作だ。
劉薇は文化大革命を体験し日本在住二十数年のヴァイオリニストだ。彼女の持つアイデンティティが本アルバムと見事に照応するのに驚く。寺嶋陸也や貴志康一の旋律に内在する日本的中国的資質の表出や歌わせ方が素晴らしい。山田耕筰、矢代秋雄、そして助川敏弥の逸品も秀逸。
ジェリー・マリガンと並ぶ白人バリトン・サックスの名手による83年作品。すでにキャリアの最晩年にあたる頃の演奏で、ニューヨークやデトロイトを拠点にしていたアダムスの西海岸で行なわれた貴重なライヴ音源だ。
カール・パーキンスといえばロカビリーの神様として知られているが、こちらはピアニストのほう。29歳で亡くなったため作品はほとんど残されていないが、黒人によるウエスト・コースト・ジャズの隠れた名盤だ。
インタープレイ・レーベルが録音したビ・バップ・ピアノの巨匠アル・ヘイグの貴重作。同レーベルの『バド・パウエルの肖像』の前日にリハーサルとして行なわれたが、こちらはギター入り。これまで録音日は7月12日と記されていたが、10日に訂正された。「タンジェリン」は未発表曲。
バリトン・サックスなど多くの楽器を器用にこなす、1936年生まれのニック・ブリグノラ。主要作品は本作が吹き込まれた1979年以降が中心で、リーダーとして残っている本作は、クラリネットからフルートまで披露した充実の内容だ。
米東海岸出身の新人パンク・バンドの日本デビュー盤。これまでリリースした2枚のEPと新曲を収録。全編、駆け回りたくなるような高速ポップ・パンクで突き進む。歌、演奏ともカラッとクールな風情が彼らの持ち味と見た。メタル・バンド出身のギタリストによる歌いまくるギターも魅力的だ。
31枚目のシングルは、「START」以来約5年ぶりの『名探偵コナン』のオープニング・テーマ。バウンス16ビートのミディアム・ナンバーで、ドラマティックに盛り上がるサビが心地よい。見えない力を大切にしていこうという思いを歌った歌詞が、コナンと蘭のそれぞれの思いにも通じている。
日本のジャズ・シーンの屋台骨を担うベース奏者の12年ぶり5枚目のリーダー作。小曽根真や渡辺香津美をはじめ、熱いスピリットを共有する日本の一流ミュージシャンと流麗なジャズ・セッションを展開。芳醇な香りのアコースティック・ベースのサウンドは格別。