2009年11月発売
結成は87年に遡るベテラン三人組、人間椅子による16枚目のアルバム。古のブリティッシュ・ハード・ロックを独自の解釈で昇華させた日本文学的世界観は、恐怖にも享楽にも自在に変化する。一度ハマると抜け出せない魅力は本作でも精悍に貫かれている。★
2009年、ソロ・シンガーとしての存在感を確立した遊助によるサード・シングル。クラシックの名曲「カノン」をフィーチャーしたトラック、ラップと歌をナチュラルに織り交ぜたヴォーカルのなかで、“突然の別れ”をテーマにした切ないストーリーを描き出している。
ドゥービー・ブラザーズでも活躍した名シンガーのクリスマス集で、『イン・ザ・スピリット』『スルー・ザ・メニー・ウィンターズ』からの選曲に、未発表4曲とライヴ2曲を追加。オリジナルからスタンダードまで一貫してソウルフルな作りで、独特のスモーキーな歌声が温かい気分にしてくれる。
ストロークスのリーダー、ジュリアン・カサブランカスによる初ソロ。8曲41分というコンパクトな作りであるだけでなく、全体的に解放感のあるビート・チューンが中心である種の清々しさも感じる。プロデュースはジェイソン・ラダー。ブライト・アイズ他のマイク・モギスも参加している。
フェンダー・ローズをメインに据えた音作りで人気の高いクラブ・ユースな一枚。ゲストにブレッカー・ブラザーズなどを迎えて、良質のフュージョンを展開している。「シンバッド」「ドント・ユー・ウォーリー・バウト・ア・シング」などを収録。
クラブ・ジャズ〜フリー・ソウル系リスナーの間で高く支持されているキーボード奏者の75年発表作。95年のLP復刻につづきCD化された。ジャズ・スピリットが息づいた、創意あふれるスウィンギー&グルーヴィーなナンバーは逸品。美しいバラッドもあり。
8人組ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループ、ブレイクウォーターの2ndアルバム。ダフト・パンクの楽曲「ロボット・ロック」の元ネタになったエレクトロ・ファンク・チューンなど、スペイシーなシンセ音が冴えたダンス・クラシックを楽しめる。
前2作が全米でプラチナ・アルバムとなったカナダのロック・バンドの3作目。ニルヴァーナやパール・ジャムなどを思わせるヘヴィな、しかも美しさもあるサウンドだが、今回、ピアノをフィーチャーした「ラスト・トゥ・ノウ」も収録されるなど、タイトルからも伝わるが、新たな旅立ちを宣言しているようだ。
2ndアルバム『アン・エンド・ハズ・ア・スタート』が全英1位を獲得したことも話題となったUKロック・バンド、エディターズの3rdアルバム。Floodをプロデューサーに迎えた本作では、よりスケール感をアップさせたサウンドが満載。
ソロ活動をはさんで、約3年ぶりのリリースとなった4枚目となるアルバム。楽曲としてすでに発表ずみのものも含め、ソロを経た結果としての“このデュオでやるべき音楽”に仕上げられている。その迷いのなさと自信が、アルバムとしての完成度の高さとなっている。